精神的な成長

成長ポイント① モンスタースピリットがついてきた

2代目モンスターに就任してすぐの裂固と最近の裂固のもっとも大きな変化は、この「モンスタースピリットがついてきた」部分です。

「モンスタースピリット」とは言い換えれば「貫録」のようなものです。モンスターである以上、相手を迎え討つ立場なので、どっしりと動じないオーラがあった方が有利なことが多いです。特に裂固は若手なので、年齢的に貫録を出すのが難しく、常にハンデを負っている状態と言えます。

そして、2代目モンスター就任初期の頃の裂固はチャレンジャーマインドでバトルしていたと思います。モンスターに就任したからと言って偉そうにするわけではなく、自らもチャレンジャーであるといった意識で相手チャレンジャーと戦っていたのがにじみ出ていました。

若手らしいといえば若手らしいのですが、「貫録」が勝敗に大きな影響を与えてしまうMCバトルにおいて「若手+チャレンジャースピリット」はベテランラッパーへの相性が悪いのと、モンスターという立場にそぐわないので苦戦することは必至です。

実際、最初の1年くらいは年上相手にスキルで勝っていてもバトルに負けることが多かった印象があります。

しかし、後半の1年(特に直近半年)はチャレンジャースピリットからモンスタースピリットに変わり、迎え討つ立場に合ったスタンスとオーラになったこと。さらに、年上相手でも遠慮なしに攻撃できるようになったため、年上に対しても対等な立場でバトルできるようになったことが、勝てるようになった最大の要因だと私は考えます。

 

年上に対して遠慮も忖度もせず攻撃する裂固

成長ポイント② 劣勢でも動じなくなった

2代目モンスター就任初期の頃の裂固は、自分のパンチラインでお客さんを盛り上げられればその勢いに乗って相手を圧倒することが出来ました。

しかし、逆に相手にパンチラインを打ち込まれて劣勢に追いやられると、動揺して本来の力を出せなくなってしまうことがありました。

SURRYのパンチラインに押され苦戦する裂固

 

だけど、ダンジョンでのバトルが増えるにつれて相手のラップに左右されることなく自分の力を発揮できるようになりました。

ミステリオに先行でひっかき回されても冷静にアンサーとライムを返し、逆にミステリオの動揺を誘うまでになりました。

技術的な成長

成長ポイント③ ちゃんと会話できるようになった

裂固はもともと相手が言った単語を拾って韻を踏む即興ライミングを得意としていましたが、韻を踏むことに意識しすぎた結果文脈から外れてしまい、会話が成り立たなくなることが多かったです。そして、アンサーを返そうとすると逆に韻を踏めず、「韻を踏む」か「アンサーを返す」かのどちらかしか出来ませんでした。

しかし、ここ最近の裂固はアンサーしながら同時にライミングをするという超高等技術を習得したため、韻を踏んでも文脈から外れず会話が成立するようになりました。この「アンサー+ライミング」を同時にできるのはFORKとR-指定しかいないくらいの高等技術ですが、裂固もとうとうその域に足を踏み入れるようになりました。

 

アンサーとライミングを同時に返す裂固のハイレベルパフォーマンス

自分のバースに入ると、まず1小節目で相手の言葉を受け止め、2小節目からアンサーとライミングを返しているのが分かります。
Dragon Oneが「おチビちゃん」と言ったのを拾って「確かに俺はおチビちゃんかもしんねえけどDragon Oneにはもう持ち時間は与えねえ」と韻を踏みながらアンサーを返しています。

相手の言葉をしっかりと聞いて受け止めた上で、自分の言葉を繰り出していくのは完全にFORKをモデリングしていますね。Dragon Oneのバース中に相手を見ながら歩いてる姿もFORKにそっくりです。

このスキルを身に付けたことによってちゃんとラップしながらも相手と会話が出来るようになりました。

成長ポイント④ 先攻での仕掛けが上手くなった

2代目モンスターに就任して初期の頃は先攻でのバースがほとんど1パターンでしたが、RECを重ねるにつれて先攻のバースのバリエーションが増えました。

MCバトルでは後攻の方が有利なのですが、チャレンジャーに先攻後攻選択権があるのでほとんどの場合モンスターは先攻から始まります。

「相手のラップを聞いてからなので後攻の方がやりやすい」「後攻で終わるため審査に与える影響が大きい」この2つの理由で後攻の方が有利なのですが、先攻はバトルの主導権を握ったりそのラウンドでのテーマを決められるという利点もあります。なので、先攻での「仕掛け」次第では有利にもなります。

裂固の先攻1バース目のラップバリエーション集

 

いかがでしたでしょうか?最近の裂固がフリースタイルダンジョン強い理由と、その成長ポイントについて解説してきました。

まだ22歳と若手で伸びしろ十分なので、さらなる成長を期待しましょう!