フリースタイルダンジョンをきっかけに日本で普及が加速しているラップのMCバトル。

1対1の即興ラップ対決ですが、現在「強いラッパー」と言われて思い浮かべるのはR-指定、少し前であれば晋平太、15年以上前であればKREVA当たりではないでしょうか。

R-指定と晋平太は、サッカーで言えばメッシとクリロナのようにMCバトル界の2大巨頭となっています。特にR-指定が一番強いという印象が最近のバトルヘッズには多いのではないでしょうか?

特に全盛期のR-指定が飛びぬけて強く、今後しばらくはR-指定を超えるラッパーは現れないんじゃ…?と思ってしまうのですが、今現役のラッパーや次世代の若いMCでR-指定を超えられる可能性のある人はいるのでしょうか?調査してみました!

R-指定の圧倒的強さ

R-指定(アールしてい)、本名は野上恭平(のがみきょうへい)、大阪府出身、27歳、1991年9月10日生まれ、Creery Nutsメンバー(相方はDJ松永)、コッペパンメンバー(相方はKOPERU/活動休止中)

大会実績

UMB(ULTIMATE MC BATTLE) 大阪予選 5連覇(2010~2014)

UMB GRAND CHAMPIONSHIP 3連覇(2012~2014)

ENTER MC BATTLE 準優勝4回(2009年1月・5月、2010、2012)・優勝1回(2011)

ENTER MC BATTLE SPOTLIGHT 優勝3回(2009、2011、2014)

ADRENALINE MC BATTLE 優勝2回(2011、2014)

 

エンター、スポットライト、アドレナリンは規模がそこまで大きくない大会ですが、それでもこれだけ優勝回数が多いのはハッキリ言って異常です。

UMBは日本で一番大きなMCバトルの大会ですが、大阪予選を5連覇・全国大会を3連覇という前人未到の偉業を成し遂げました。(2010・2011は晋平太が2連覇)

UMB2011・第1回戦(vs晋平太)

フリースタイルダンジョンでの強さ

そんなまさに“絶対王者”のR-指定は、UMB3連覇を達成した2014年まででMCバトルを引退し、翌年以降あらゆる大会にエントリーしなくなりましたが、2015年9月から放送開始された『フリースタイルダンジョン』で初代モンスターに就任しました。

他にもT-PABLO、サイプレス上野、漢など名だたるラッパーがモンスターに就任しましたが、“4人目の最後の砦”として3人抜きした強敵チャレンジャーを返り討ちにしていました。

初代モンスターの時の戦績は22戦17勝5敗(勝率77%)という圧倒的勝率を誇りました。

vs晋平太(2度目の対戦)

2017年7月に初代モンスターを卒業しましたが、その後も年末年始特番や企画などで度々出演し、他のラッパーとの格の違いを見せつけました。

そして2019年5月に般若のMCバトル引退により、2代目ラスボスに就任し100万円を守りぬく要を担っています。

 

1回優勝するだけでもめちゃくちゃすごいUMBを3連覇し、フリースタイルダンジョンで初代モンスターの最後の砦を担い、2代目ラスボスに就任するという…。控えめに言っても10年に1人現れるかどうかの天才ラッパーだと思います。

R-指定を超える可能性のあるラッパー

呂布カルマ

若手・ベテラン関係なく現在のMCバトル界で最も強いのは、R-指定を除けば呂布カルマと言えます。

呂布カルマはフリースタイルダンジョンで2代目モンスターを務め、圧倒的強さを誇っています。

きちっとカウントしていないので分かりませんが6敗くらいしかしておらず、20勝以上はしているのでおそらく勝率は初代の時のR-指定を超えています。

しかも、呂布カルマがダンジョンで倒してきた相手はスナフキン、ニガリ(1勝1敗)、NAIKA MC、じょう、ミステリオ、FEIDA-WANなど勝ち上がるのが予想された強敵チャレンジャーたちばかりです。

vsミステリオ

そして何より、ダンジョンではR-指定に2連勝しています。R-指定は初代モンスターを卒業したことで実質バトル引退となり、ブランクで弱体化していたもののそれでもR-指定に2連勝したのは快挙です。

今年の年始に開催されたKOK2018で初優勝し、3大大会(UMB・KOK・戦国)の1つを制覇するなど2代目に就任してから急成長を見せています。

そのため、2019年8月現在最も強いラッパーは、もしかしたらR-指定を差し置いて呂布カルマなのかもしれません。

しかし、弱体化したR-指定とトントンであり、初代モンスターの時の全盛期&本気度MAXのR-指定に比べたら流石に劣るかなという印象です。(実際その時に1度ボコされています。)
さらに2代目卒業が間近と言われており、今が呂布カルマの全盛期と考えるとR-指定越えは厳しいのかなというのが私の意見です。

MU-TON

2017年ごろから突如として名を広め『超新星』と言われたMU-TON(ムートン)は、23歳の若さで昨年末のUMB2018を制覇しました。

しかも、圧倒的強さ・風格・ラップの上手さにより会場の雰囲気はMU-TONに支配されていました。言ってしまえばMU-TONの独壇場・無双状態だったと言えます。

同じく若手の新星・Authorityが予想外の快進撃を見せ、決勝でMU-TONと当たったものの可哀想なくらいにMU-TONの圧勝でした。

UMB2018決勝 vsAuthority

あんなに優勝者が会場を支配しつくす奇妙な大会はこれまでになく、3連覇したR-指定すら3回ともギリギリの戦いだったため、これからもっと成長すればR-指定越えもあり得るかもと思わされた逸材です。

ただ、MU-TONはバトルへのモチベーションが低く、近いうちにバトル引退してアーティスト活動1本に絞りそうな感じがします。多分UMBやKOKなどの大きな大会にはもうエントリーしなさそうなので、MU-TONのバトルの全盛期は今ということになるかもしれません。

MC☆ニガリ aka 赤い稲妻

若手で成長著しいラッパーと言えばニガリですね。フリースタイルダンジョンが初代モンスターだったときは目立った戦績を残せなかったものの、2代目モンスターに変わってからチャレンジャーとして登場した時に完全制覇し100万円を獲得しました。

vs般若

呂布カルマと輪入道をなぎ倒した時のニガリは怖いくらいに強かったです。最近維新軍として登場した時は呂布と2度目の対戦で負けたものの、FORKに圧勝しベテランレジェンドにも物怖じしない強さを見せつけました。

23歳以下の若手(裂固、じょう、9forと同じくらいの世代)ではニガリが間違いなく一番強いかなという印象です。ニガリは現在もバトルへのモチベーションは高めなので、これからも成長が期待できますし、3大大会のどれかを制覇する可能性を感じさせられます。

R-指定を超えられるかどうかですが、現在23歳のニガリはUMBを連覇している時のR-指定と同じくらいの年齢に差し掛かっています。今のニガリと23歳の時のR-指定を比べると、ラップの基礎力は大差ないと思いますが総合的なバトルの強さは23歳の時のR-指定の方が強いかなという印象です。R-指定は押韻力とパンチラインがエグいですからね…。

今後の成長次第では時間をかけてR-指定のような絶対的存在になる可能性はゼロではないと思います。

裂固

若手で成長著しいラッパー2人目の裂固ちゃんで、私が個人的に好きなラッパーです。

フリースタイルダンジョンの2代目モンスターに就任した時から、20歳(当時)の若手なのに上手いなと思っていましたが、年齢のバイアスがかかってベテランラッパーに苦戦していましたね。

しかし最近ではモンスターとしての風格が立ち、ベテラン相手でも対等な立場で戦えるようになったので勝率が上がりました。

vs NG HEAD

ブラックモンスター戦と維新軍戦では両方4人抜きと神がかっていましたね…。あの時の裂固は22~3歳の頃のR-指定を彷彿とさせるものがありました。

裂固はニガリと共に若手同世代のトップを走っているラッパーだと思っています。

ただ、R-指定を超えるのならばここらで3大大会のうちの1つくらいは制覇できないと厳しいかなという印象です。R-指定は21歳で初制覇し23歳まで優勝し続けたので。

おまけ

Lick-G(バトル引退)

最後に、現在はバトルを引退していますが“もしバトルを引退していなかったら”を仮定するとLick-Gが最もR-指定超えの可能性があると思っています。

Lick-Gは2018年4月にフリースタイルダンジョンを完全制覇しました。しかもACE・FORK・輪入道・呂布カルマ・般若という考えうる限り最強の布陣を全員クリティカルヒットで沈めるという偉業を達成しました。FORK・般若以外は一発クリティカルです。

Lick-Gの持ち味と言えば「圧倒的カリスマ性・スター性」でしょうか。即興の押韻力や変幻自在なフロウなどそもそもラップが異次元に上手いのに加え、エンターテイナーとしても一流でお客さんをぶち上げます。さらに相手のバース中に座り込んだり、自分のターンでラップせず白目でヘドバンするなど…自由奔放なスタイルが許され強さに変換されるのもLick-Gの持ち味だと思います。

問題の白目ヘッドバンキング

ただふざけるだけではなくバトルの基礎力は高いので、普通にバトルしてもめちゃくちゃ強いです。フリースタイルダンジョンで完全制覇した時も、相手が言った言葉や着ている服の特徴を拾って即興で韻を踏み、パンチラインをぶち込んだことが全てクリティカルヒットに繋がっています。

何を言っても即興で韻のカウンターをくらい、最終的にやりたい放題自由に遊ばれるのではもう勝てないですよね(笑)

まとめ

バトルを引退しているLick-G以外の呂布カルマ、MU-TON、ニガリ、裂固の4人はR-指定を超えられる可能性を秘めていると思います。

呂布カルマはこれから先も現役でバトルの現場に立ち続ければ、MU-TONはバトルのモチベーションを上げて維持し続ければの話ですが…。

ニガリと裂固はそろそろUMBかKOKのどちらかを制覇してほしいですね!今年それが出来ればR-指定越えの可能性はありそうです。

 

いかがだったしょうか?

さまざまな意見があると思われますが、全て私の個人の主観なので参考程度に見ていただければと思います!