5月の企業の倒産件数1000件超え 年間1万件ペース、地方では百貨店の閉店多く: J-CAST ニュースのポイントをまとめてみた


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2024年5月の倒産件数が1009件に達し、前年同月比で42.9%増加し、10年10か月ぶりに1000件を超えました。全10産業で前年同月を上回り、小売業の倒産は45.2%増加しました。2024年1~5月の累計倒産件数は4111件となり、このペースが続けば11年ぶりに年間1万件を超える可能性があります。円安、物価高、人手不足が企業経営に影響を与え、小・零細企業の倒産が増加し、その負債規模も次第に大きくなっています。倒産が最も多かったのはサービス業で、地区別では関東地方が最多でした。

倒産件数が10年10か月ぶりに1000件超え:2024年5月の全国倒産状況

2024年6月10日に東京商工リサーチが発表した「全国倒産状況」によると、2024年5月の倒産件数が1009件に達し、前年同月比で42.9%増加しました。この数値は2013年7月の1025件以来、10年10か月ぶりの高水準です。

もくじ

増加する企業倒産

産業別の傾向

10産業すべてで前年同月を上回る倒産件数が確認されました。特に小売業の倒産件数は106件で、前年同月比45.2%増と大きな増加を見せています。

  • サービス業他: 327件
  • 建設業: 193件
  • 卸売業: 132件

地域別の動向

地域別では、全9地区で前年同月を上回る倒産件数を記録しました。特に関東地方の355件と近畿地方の256件が目立っています。

  • 関東地方: 355件
  • 近畿地方: 256件
  • 中国地方: 52件

名鉄百貨店一宮店の店舗画像

企業倒産は今後も増加する可能性

2024年1~5月の累計倒産件数

2024年1~5月の累計倒産件数は4111件に達し、このペースが続くと、2013年の1万855件以来、11年ぶりに年間1万件を超える可能性があります。

東京商工リサーチの分析

東京商工リサーチは、発表資料の中で以下のように分析しています。

「コロナ関連支援が終了するタイミングで、円安、物価高、人手不足が経営にのしかかっている。このため、業績回復が遅れる企業に加え、仕事を確保しても資金調達が難しい『黒字倒産』などを交え、企業倒産は増勢をたどる可能性が高い」

主に小・零細企業が影響を受けている傾向が見られます。2024年5月には、755件が負債1億円未満の倒産でしたが、1億円以上10億円未満の倒産も235件発生しており、負債規模の大型化も進んでいます。

負債規模の変化

負債規模の大きさによって倒産件数が増加しているのも注目すべき点です。

  • 負債1億円未満: 755件
  • 負債1億円以上10億円未満: 235件

今後も企業倒産が増える可能性が高いと予測される中、小規模な企業だけでなく、中規模以上の企業においても、倒産のリスクがさらに広がる見通しです。

まとめ

2024年5月の倒産件数は10年10か月ぶりに1000件を超える大幅な増加を見せました。特に小売業やサービス業での増加が目立ち、今後も企業倒産が増加する可能性が高いと予測されています。円安、物価高、人手不足といった経営環境の悪化により、特に資金調達の難しい小・零細企業が大きな打撃を受けていることが明らかになりました。

倒産件数の増加が今後も続くことで、経済全般に与える影響も無視できない状況です。企業の健全な経営を維持し、倒産リスクを低減するためにも、各企業が早期の対策を講じることが求められています。

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