村上春樹「イーサン・ホークが映画の中で、自らの声で歌っています。入魂の歌唱です」 “歌う映画スター”特集秘蔵音源公開のポイントをまとめてみた

2024年7月1日

村上春樹の「村上RADIO」 – 歌う映画スターたち

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーを務めるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」。毎月最終日曜日の19:00から19:55に放送されています。6月30日（日）の放送は、「村上RADIO～歌う映画スターたち～」というテーマでお届けしました。村上春樹さんが持っている秘蔵の音源から「えっ!? こんな人も歌っているの？」と驚かれるような楽曲が紹介されました。このブログでは、その中盤で語られた3曲について詳しくご紹介します。

イーサン・ホークが歌う「My Funny Valentine」

2015年に制作された映画『ブルーに生まれついて（Born to Be Blue）』。これはジャズ・トランペッター、チェト・ベイカーの伝記映画です。イーサン・ホークは、この映画でリアルにチェト・ベイカーを演じ、大変見応えがありました。チェト・ベイカーは1950年代に突如現れ、一世を風靡しましたが、麻薬に溺れて悲劇的な道を辿ります。しかし、最後まで自分の音楽を奏で続けました。この映画は痛々しいけれど、美しい作品です。

イーサン・ホークが自らの声で「My Funny Valentine」を歌います。彼の歌唱は情熱的で素晴らしいものでした。トランペットを吹いているのはケヴィン・ターコットです。

ジャック・ニコルソンが歌う「La Vie En Rose」

ジャック・ニコルソンが歌う「バラ色の人生」。この曲は以前の放送でも紹介されましたが、何度聴いても素敵なので、再度オンエアされました。ジャック・ニコルソンの歌唱を聴ける機会は滅多にありません。

映画『Something’s Gotta Give』、日本題は『恋愛適齢期』。ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンという二人のベテラン俳優が共演しています。映画自体は典型的なラブコメですが、二人の演技は見ごたえがあります。そして、ジャック・ニコルソンが「La Vie en Rose」を歌います。これがまた素晴らしいのです。

＜収録中のつぶやき＞
「すごいね。親父力というか……（笑）」