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美容外科「高須クリニック」名古屋院院長の高須幹弥氏は2024年7月11日に公開したYouTube動画で、広島高裁が性器の外観を変える手術をせずに戸籍の性別変更を認める決定を下したことについて「個人的には賛成」と表明しました。高須氏は、見た目を男性器から女性器に変える手術が命がけだと説明し、今回の判断は正しいと感じていると述べました。性同一性障害特例法の外観要件に関し、広島高裁は「違憲の疑いがある」と判断し、手術なしでの性別変更を認めたのです。高須氏は、ホルモン治療等で性器の形が女性に近づいている場合は、手術なしでの性別変更を認めるのは良いと思うとコメントしました。

広島高裁の判決に賛同する高須クリニック院長の高須幹弥氏

2024年7月11日、美容外科「高須クリニック」名古屋院院長の高須幹弥氏が公開したYouTube動画では、広島高裁が前日に行った画期的な判決について述べられました。その判決とは、性器の外観を変える手術をせずとも戸籍上の性別変更を認めるというもので、高須氏はこれに対して個人的に賛成だと述べました。

命がけの手術を回避するための判断

まず、高須氏は見た目を男性器から女性器に変える手術が非常に危険であることを説明し、「命がけの手術」と表現しました。その上で、「辛口の意見もあると思うんですけど、僕は今回の判決は個人的には賛成ですね」と述べ、命がけの手術を避けて性別変更を可能にすることに賛成の意を示しました。

性同一性障害特例法の外観要件

高須氏が触れたもう一つの重要なポイントは、性同一性障害特例法に関するものです。この法律では、性別変更のためには5つの要件を満たす必要があります。その一つが「変更後の性器部分に似た外観を持つ」という外観要件です。この要件が合憲かどうかが争われていました。

広島高裁の画期的な判決

広島高裁は2024年7月10日に、性同一性障害の当事者が戸籍上の性別を男性から女性に変更することを求めた差し戻し家事審判で、「身体各部に女性化が認められる」とし、外観要件は「違憲の疑いがあるといわざるを得ない」と判断しました。そして、手術なしでの性別変更を認めました。

高須氏の見解

高須氏は「見てないから分からないですけど」と前置きをしつつ、今回の申立人についてホルモン治療を受けるなどして性器の形が大きく変化したものと推測しています。そして、「もし明らかに男性器の見た目をしていれば、今回の広島高裁の判断はなかった」と感じています。

また、「手術をしなくても見た目が女性器に近づき、女風呂に入った時に他の客から男性器がついていると思われないような状態であれば、『まぁ良いんじゃないかなって僕は思いました」と述べ、一定の条件下では手術をしなくても問題ないと感じています。

終わりに

このように、高須氏は広島高裁の判決について多角的な視点から考察し、性別変更のプロセスがより柔軟になることに賛意を示しました。今後もこのような判決が続くことにより、性別変更が求められる人々にとってより良い環境が整うことが期待されます。