デザスター映画「ツイスターズ」の魅力とリアリティ
気候変動がもたらすデザスター映画の恐怖
近年の気候変動により、デザスター映画はより身近な恐怖として感じられるようになりました。特に今夏公開される「ツイスターズ」は、その舞台が本場アメリカ・オクラホマ州ということもあり、観客にリアルな恐怖を提供します。
豪華な制作陣と旬のキャスト
「ツイスターズ」の制作には、総指揮にスティーブン・スピルバーグ、監督には「ミナリ」のリー・アイザック・チョンが携わっています。主演を務めるのは、「ザリガニが鳴くところ」で注目を集めたデイジー・エドガー=ジョーンズ、そして「トップガン マーヴェリック」で印象的な演技を見せたグレン・パウエル、さらには「トランスフォーマー ビースト覚醒」のアンソニー・ラモスと、実力派揃いのキャストです。
物語の舞台と主要キャラクター
オクラホマ生まれのケイト(ジョーンズ)は、風の匂いから竜巻の発生や進路を読む特異な才能を持っています。少女時代から竜巻に興味を持ち、大学時代には悲惨な事故を経験。現在はニューヨークで気象予測の仕事をしていますが、過去のトラウマを共にしたハビ(ラモス)から、オクラホマでの異常事態に対応してほしいと求められ、1週間限定で帰郷を決意します。
その帰郷先で出会ったのは「竜巻チェイサー」の一団。特にカウボーイ気取りのタイラー(パウエル)はケイトの苦手なタイプですが、次第に彼の人柄に惹かれ、無謀とも言える竜巻破壊計画に共に挑むことになります。
ケイトとタイラーの関係性
ケイト役のジョーンズは、繊細さと大胆さを持ち合わせ、竜巻の「息づかい」を感じ取る才能に説得力を持たせています。一方で、タイラー役のパウエルは、一見軽薄なキャラクターながらも、その内面には深い部分が感じられ、観客の共感を呼びます。
リアルなVFXと迫力の実写
「ツイスターズ」で描かれる竜巻の映像は、VFXと大掛かりな実写を組み合わせて作られており、火災を巻き込んだ火柱竜巻やふたご竜巻といったシーンには圧倒的なリアリティーがあります。人々を巻き上げ、工場群を土台ごと引き剥がす強大なパワーは観客を釘付けにします。
チェイサーたちのキャラクター
チェイサーたちの装備や細部まで描かれたキャラクターたちも見どころの一つです。タイラーを中心に繰り広げられる彼らの奮闘は、まるで「エイリアン2」の「植民地海兵隊」のような迫力と緊迫感があります。
総合的な評価
「ツイスターズ」は、豪華な制作陣とキャスト、そしてリアルなVFXと緻密なキャラクター描写が結びついた、一本の完成度の高いデザスター映画です。気候変動がもたらす恐怖と、それに立ち向かう人々のドラマがリアルに描かれ、多くの観客に響くことでしょう。ぜひ劇場でその迫力を体感してみてください。
以上、ニッカンスポーツ・コムの芸能コラム「映画な生活」より、相原斎のレビューをもとに「ツイスターズ」の魅力をまとめてみました。映画を楽しむ際の参考になれば幸いです。