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2024年9月27日に投開票される自民党総裁選に出馬を表明している河野太郎デジタル相が、日本外国特派員協会での記者会見で、父・河野洋平の「河野談話」に関する質問にいら立ちを見せた。1993年の河野談話は慰安婦問題に関するもので、河野洋平氏が官房長官時代に発表したものである。河野太郎氏は、記者が未だにこの問題を取り上げることに驚いていると述べ、不快感を示した。また、河野談話が内閣のものであり、個人の談話ではないと強調した。
河野太郎氏、自民党総裁選挙出馬表明記者会見での怒り
自民党総裁選への出馬表明
2024年9月9日、河野太郎デジタル相が東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見を行いました。この記者会見は、同年9月12日に告示され、27日に投開票が行われる予定の自民党総裁選への出馬を表明する場でした。
河野談話に関する質問で怒りを露わに
会見の中で、記者からの質問に対し、河野氏は怒りを露わにする場面がありました。その質問とは、河野氏の父親である河野洋平氏が1993年に官房長官として出した「河野談話」に関するものでした。
河野談話とは
「河野談話」とは、1993年に河野洋平氏が慰安婦問題に関連して発表したもので、旧日本軍が慰安所の設置や管理に関与していたことを認め、元慰安婦の女性に「心からのお詫びと反省の気持ち」を表明したものです。
記者の質問内容
記者は以下のような質問を行いました:
「あなたが首相になった場合、1993年の慰安婦に関する談話で、あなたの父親が述べたような、戦時中についての『深い反省』や『心からのお詫び』に言及するつもりはあるか」
この質問に対し、河野氏は非常に不快感を示しました。
河野氏の反応
河野氏は1時間強の会見の中で、安全保障の問題を中心に自身の見解を述べた後、この質問に対して「まだそのようなことを言うのか」と驚きを表明しました。
「ジャーナリストがいまだにそのようなことを言うことに非常に驚いている。あの談話は内閣の談話であって、個人としての談話ではないし、何年にもわたって語られてきたことなのに、いまだにジャーナリストがそのようなことを言っている。非常に驚いた」
このように、河野氏は「いまだに」(still)という単語を2回も使い、河野談話に関する質問が出ること自体に対するいら立ちを隠しませんでした。
元慰安婦の女性に「心からお詫びと反省の気持ち」を表明した河野談話
河野談話は、元慰安婦問題を巡る重要な歴史的文書ですが、それが個人の談話ではなく、内閣の談話であると河野氏は強調しました。
河野談話と村山談話
なお、記者の質問に登場した「深い反省」というキーワードは、1995年に出された「村山談話」に含まれているもので、これも戦後50年を記念して出された重要な談話です。
河野太郎氏の強い姿勢
河野太郎氏は、父親の河野洋平氏が発表した談話に対するジャーナリストの関心が未だに強いことについて非常に驚き、さらにそのような質問が出ること自体に対する不快感を示しました。これにより、河野氏が総裁選に向けてどのような姿勢で臨むのかが垣間見えました。
まとめ
自民党総裁選に向けての記者会見で、河野太郎デジタル相は父親の河野談話に関する質問に対し、非常に強い言葉で不快感を表明しました。この一幕は、河野氏の政治的な姿勢や考え方を示す重要なものであり、今後の総裁選の行方を占う上でも注目されるべきポイントであると言えるでしょう。