脳科学者 茂木健一郎が語る職場でのコミュニケーション術
職場でのコミュニケーションに悩んでいる方へ、脳科学者の茂木健一郎氏が貴重なアドバイスを提供します。茂木氏がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」では、リスナーからの悩みに答えるスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」が配信中。このブログでは、12月21日の配信内容から「社内コミュニケーション」についての相談を元にした茂木氏のアドバイスを解説します。
職場でのコミュニケーションに悩むリスナーの質問
今回の相談者は、職場でどんなに話しても内容が通じない先輩とのコミュニケーションに頭を悩ませています。自分の伝え方が悪いのか、どうすれば円滑にコミュニケーションが取れるのかアドバイスを求めています。同時に、その先輩の脳の状態についても興味を持っています。
茂木健一郎が示す脳科学的な見解
茂木健一郎氏は、脳の理解は個々人によって異なり、これはコミュニケーション手法の違いにもつながると解説します。世の中には、「ニューロティピカル」とされる多くの人が共有する標準的なコミュニケーションが存在する一方で、非典型的な脳を持つ人たちはその方法が通じにくいことも多いと説明しています。この背景を理解することで、先輩とのやり取りがいかに複雑であるかを認識できます。
ダイバーシティーを尊重した仕事場での試み
茂木氏は、現代の多様性を重視する職場環境を背景に、自己とは異なる考え方を持つ人々といかに共存していくかという重要性を説きます。それを脳科学の視点から分析した結果、「共感を求めない」ことを勧めています。共感に頼ると、自分と同じ考え方の人にしかつながれないリスクがあるからです。
セオリーオブマインドを用いたコミュニケーション
茂木氏は、「セオリーオブマインド」という心の理論を使って、まずは相手の内部モデルを作成し、それをコミュニケーションに適用する方法を推奨しています。具体的には、先輩を「自分とは異なる考え方をする人」として学び、そのモデルを基に円滑な対話を目指します。また、曖昧な表現は避け、明確なコミュニケーションを心がけることも重要です。
個性の違いを活かしたチーム作り
最後に茂木氏は、仕事とは異なる個性を持つ人々が協力してチームを作る営為であると指摘します。もし相談者がこの方法を実践すれば、先輩との関係が改善され、職場での仕事も円滑になるとアドバイスしています。ぜひ、この機会にポジティブに考え、行動してみましょう。
番組情報
「茂木健一郎のポジティブ脳教室」は、毎週土曜の22:30に配信予定です。パーソナリティはもちろん茂木健一郎氏。この機会にぜひ聞いてみてください。