村上春樹「映画『卒業』のサウンド・トラックは『ミセス・ロビンソン』。若者の切実な突破力みたいなところが共感を呼んだ」 のポイントをまとめてみた

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村上春樹が語る「ポール・サイモン・ソングブック」特集

もくじ

はじめに

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーを務めるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」。12月29日(日)に放送された「村上RADIO~ポール・サイモン・ソングブック~」では、1960年代から70年代にかけて活躍したシンガー・ソングライター、ポール・サイモンにスポットライトを当てました。このブログでは、番組で紹介された中盤6曲に焦点をあて、村上春樹さんの語りと共に詳しくご紹介します。

ハーパーズ・ビザールとクワイエット・ファイブ:心に響く名曲たち

Harpers Bizarre「59th Street Bridge Song (Feelin’ Groovy)」

村上さんが紹介したのはアルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』に収録されている「59番街橋の歌」。ハーパーズ・ビザールによるこの楽曲は、ニューヨークのクイーンズとマンハッタンを結ぶクイーンズボロ・ブリッジがテーマです。日々の忙しさを忘れ、心を軽くするメロディーが特徴的です。

The Quiet Five「Homeward Bound」

続けて紹介されたのは、クワイエット・ファイブが歌う「Homeward Bound(早く家へ帰りたい)」。これも同じく『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』からの一曲です。故郷を思い、ホームシックにかかる心情を優しく表現しています。

マリアンヌ・フェイスフルとグラス・ルーツ:フォークの美しさ

Marianne Faithfull「Scarborough Fair」

英国の古い民謡がもとになっている「スカボロー・フェア」は、マリアンヌ・フェイスフルの美しい歌声で紡がれます。ポール・サイモンが新たに手を加えたアレンジメントが、伝統と現代の融合を感じさせます。

The Grass Roots「I Am a Rock by」

LP『サウンド・オブ・サイレンス』に収録されている「アイ・アム・ア・ロック」は、孤独に閉じこもる心情を歌ったフォークロックの名曲です。グラス・ルーツの演奏により、聴く者の心に深く響きます。

映画『卒業』と「ミセス・ロビンソン」

Booker T & The M.G.’s「Mrs. Robinson」

ポール・サイモンが映画『卒業』のために書き下ろした「ミセス・ロビンソン」は、ブッカー・T & ザ・MG’sによる演奏で紹介されました。映画とサイモン&ガーファンクルの楽曲は、当時の若者の共感を呼び、時代を象徴するものでした。監督マイク・ニコルズと主演ダスティン・ホフマンによるこの映画は、今でも鮮烈な印象を残しています。

ボブ・ディランが歌う「ボクサー」

Bob Dylan「The Boxer」

1969年に発表された「ボクサー」は、貧しい少年が都会に出てボクサーとして生計を立てる様子を描いた曲。ポール・サイモンの緻密な歌詞とメロディーが光ります。ボブ・ディランによるカバーはアルバム『セルフ・ポートレイト』に収録されており、そのアレンジが新鮮です。

おわりに

村上春樹さんがホストを務める「村上RADIO~ポール・サイモン・ソングブック~」は、ポール・サイモンの多様な音楽性を改めて感じさせる放送でした。今回ご紹介した曲を通じて、彼の音楽がいかにして時代を超えてリスナーの心を掴んできたのか、その一端に触れられることでしょう。今後も引き続き、魅力的な音楽の世界をお届けしてくれることを期待しています。

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