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年末には書店にカレンダーや家計簿などが並びます。『サンキュ!』の調査では、約8割の家庭が家計簿をつけ、家計簿をつける家庭の方が黒字率が高いとの結果が得られています。同様の調査で家計簿をつけることで支出が減ったとの回答も見られます。家計簿を続けるコツには、目的を明確にすること、簡単な方法を選ぶこと、記入タイミングを決めること、定期的な見直しがあります。また、家計簿は未来の収支を把握するためにも役立つという考えも示されています。
年末の風物詩、家計簿の重要性
年末が近づくと、本屋にはカレンダーや手帳、運勢暦、家計簿が並びます。特に家計簿は多くの家庭において重要な役割を果たしています。この記事では家計簿の活用状況やその効果について考察し、さらに家計簿を長続きさせるためのコツもご紹介します。
家計簿利用の現状
生活情報誌『サンキュ!』が2022年5月に行った調査によると、20〜40代の既婚女性のうち、約8割の家庭が家計簿をつけていることがわかりました。その内訳は、定期的に家計簿をつけている人が57%、不定期につけている人が21%です。
さらに、家計簿をつける家庭とつけない家庭の「家計黒字率」を比較したところ、家計簿をつける家庭では47.3%が「いつも黒字」と回答しており、つけない家庭の33.8%と比べて高いことがわかりました。これは、家計簿をつけることで収支の管理がしやすくなり、家計運営にプラスになることを示しています。
家計簿の効果
東京証券取引所が運営するウェブサイト『東証マネ部!』が2022年10月に実施した調査でも同様の傾向が見られ、家計簿をつけることによって34.1%の人が「支出が減った」と回答しています。このように、家計簿をつけることで支出の見直しが進み、節約につながることが確認されました。
家計簿を長続きさせる4つのコツ
家計簿をつける利点は多いですが、続けることが難しいと感じる方も多いのが現実です。三菱UFJニコスのウェブサイト『mycard』では、家計簿を長続きさせるための方法として以下の4つのポイントを挙げています。
1. 家計簿の目的を明確にする
ただ漠然と家計簿をつけ始めても続きません。具体的な目標、「貯金を増やしたい」などを立てることで、モチベーションを保ちやすくなります。
2. 使いやすい家計簿を選び、項目をシンプルにする
手書き、表計算ソフト、家計簿アプリなど、自分に合った方法を選びましょう。最初は項目を簡素化し、支出を記録することに専念しましょう。
3. 家計簿をつけるタイミングを決める
寝る前や買い物帰りなど、自分に合ったタイミングを決めて習慣化します。レシートを取っておいたり、キャッシュレス決済を利用しても良いでしょう。
4. 定期的に見直しを行う
支出の変化をチェックすることで、改善点を見つけられます。支出が減っていれば達成感も得られ、続けるモチベーションになります。
家計簿が見える未来
さらに先を見据えた家計簿の役割についても考えてみましょう。横浜市のNPO法人「森のオト」によると、家計簿は過去の収支を把握するだけでなく、未来の計画にも役立つツールです。「節約が一番の目的ではなく、家計簿で残高や収支フローを把握することで、未来の財務の明確なビジョンを得られる」と語っています。
この考え方を持つ神前倫代さんは、一念発起して税理士資格を取得し、未来に向けた家計管理の重要性を訴えています。
家計簿を活用し、節約だけでなく未来に向けた計画を立てることで、より安定した家計運営が可能になるのです。家計簿を通じて、家計の現状を把握し、将来のビジョンを描く一助としましょう。