JASRAC、カラオケの管理手数料を引き下げへ
もくじ
管理手数料の見直し
日本音楽著作権協会（JASRAC）は、2025年6月分配期から適用する管理手数料の実施料率において、演奏等の使用料区分の一つである「カラオケ」の区分を現行の21%から20%に引き下げる方針を決定しました。これは、音楽の利用者にとって負担を軽減する狙いもあり、業界に対する配慮を示すものです。
管理手数料の仕組み
管理手数料とは、音楽クリエイターや権利者に使用料を分配する際、その分配額から一定の率を控除してJASRACの運営経費に充てる仕組みです。手数料の実施料率は、利用分野ごとの業務にかかる実際の費用を考慮し、著作者や音楽出版社、学識経験者などで構成された理事会の承認を得て設定されます。2023年度における使用料分配額に対する運営経費の割合は9.6%となっていました。
業務の効率化と経費削減
JASRACは、「音楽をご利用になる皆さまからお支払いいただいた使用料がクリエイターの新たな創作につながるよう、今後も著作権管理を推進する」と述べています。また、業務の効率化と経費削減に向けた取り組みを今後も継続し、音楽業界の発展に寄与する意志も表明しています。
このような取り組みは、音楽利用者だけでなく、クリエイターや音楽業界全体にも良い影響をもたらすことでしょう。音楽業界の成長と発展を支えるためには、効率的な管理と公正な分配が重要です。JASRACの今回の決定は、その一環として、多くの関係者にとって歓迎される動きであると言えるでしょう。
