新型コロナウイルスの次のパンデミックと言われている『サル痘』が、今欧米で拡大しています。
『サル痘』は発熱や頭痛をともなうほか、
全身の皮膚に豆みたいな出来物が大量に発生する皮膚症状もあらわれます。
こんな風に。
個人的には新型コロナよりも、こんな風に外見にモロに表れるウイルスの方が嫌だなーと思う次第ですが、
それはさて置きこの『サル痘』の拡大をなんと、マイクロソフトの創業者・ビルゲイツ氏が遥か昔に予言していたという。
今回は、そのことについて詳しく見ていこうと思います。
サル痘ウイルスの拡大をビルゲイツが予言していた!
出典:日本経済新聞
ビルゲイツ氏は今年2月に『How to Prevent the Next Pandemic(次のパンデミックを防ぐ方法)』というタイトルの本を書いているとブログで明かし、
同じく2月に行われたミュンヘン安全保障会議でも「我々は再びパンデミックを経験することになるだろう」と語りました。
『次のパンデミックを防ぐ方法』(ビルゲイツ)
出典:TOCANA
「え、今年の2月じゃん」って思いましたか?
実はビルゲイツ氏、1年以上も前から次のパンデミックが『サル痘』であることを予見しており、
しかも急拡大が始まるのが「2022年5月」であるという月までピンポイントで当てていたのです!
『サル痘』ウイルスの拡大を〇〇年前に予言
『サル痘ウイルス』に関しては、
『核脅威イニシアチブ(INT)』と『ミュンヘン安全保障会議(MSC)』が共同で研究したものを、2021年3月に発表した論文のなかで記述されています。
ビルゲイツ氏は、NTIとMSCに合計470万ドル(およそ4億7千万円)の資金提供をしていたのです。
- 核脅威イニシアチブ(NTI)へ350万ドル
- ミュンヘン安全保障会議(MSC)へ120万ドル
発表したのが1年以上も前なので、当然資金提供したのはそれ以上に前です。
では、ビルゲイツ氏はいつから『サル痘ウイルス』の拡大を予言していたのか?
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それは、
なんと、
18年前からです。
ビルゲイツ氏が『サル痘ウイルス』の研究をするNTIに初めて資金提供したのは2004年12月だからです。
こちらがその証拠となる画像。
これは『ビル&メリンダゲイツ財団』のホームページから調べられるもので、
虫眼鏡の検索マークのところから『核脅威イニシアチブ』と入力すると、NTIに提供した金額や日付などの詳細が出てきます。
ビルゲイツ氏はNTIに3回に分けて合計350ドルの資金を提供しましたが、最初に提供したのがなんと2004年12月となっています。
1回目:2004年12月(225万ドル)
2回目:2017年10月(25万ドル)
3回目:2020年7月 (100万ドル)
「1回目と2回目で期間空きすぎじゃない?別のことで資金提供したんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、
1回目の資金提供の目的が「顧みられない熱帯病」と書かれています。(画像左下)
『サル痘ウイルス』はアフリカで発生した熱帯病なので、
ビルゲイツ氏はこの時から『サル痘ウイルス』の存在を認知し、拡大を予見していた可能性が高いと言えます。
『2022年5月』に拡大すると予言
ビルゲイツ氏がサル痘ウイルスを18年前に予見していた可能性が高い、というのも驚きですが
なんと「『2022年5月』に拡大する」と月までピンポイントに当てていたのです。
『サル痘ウイルス』の拡大シナリオ
NTI×MSCの論文に書かれている”シナリオ”では、
●2022年5月15日にバイオハザードマークがつく
●2022年6月5日に1421人の感染者と4人の死亡が確認されるも、 ●国際的な警報・注意報はなし。ワクチンは耐性を持つ変異株があるため、ほとんど効果はない。 |
このように書かれていました。
現実では
●2022年5月13日にイギリスで最初の『サル痘ウイルス』感染者が報告される
●2022年6月2日現在で550人以上の感染者が確認される ●国際的な警報・注意報はなし。今のところは天然痘のワクチンで85%は予防できると厚労省が発表している |
このような状況になっています。
驚くべきことは、1年以上前の2021年3月に発表した論文なのに、『サル痘ウイルス』の初感染の日をたったの2日違いで言い当てたことです。
またシナリオでは、「6月5日に1421人の感染者が確認される」となっていますが、当然、感染者数は2次関数的に伸びていくので、3日後には1500人近い感染者数が確認されるかもしれません。
今のところは天然痘のワクチンで85%予防できると厚生労働省のホームページに書かれていますが、
それはあくまでも「今のところ」であり、シナリオ通りワクチン耐性のある変異株が流行すれば効かなくなるかもしれません。
ビルゲイツによると『サル痘』は今後どう拡大していく?
ビルゲイツ氏が大きく関与しているサル痘ウイルスに関する論文では、
新型コロナよりも遥かに恐ろしいシナリオになっています。
出典:ビジネス+IT
●【2023年1月10日】 83か国で7000万人の感染と130万人の死亡が確認。この時点でも有効な治療法やワクチンはないため、医薬品に頼らない方法での感染拡大防止に努めるしかない。●【2023年5月10日】 全世界で4億8000万人の感染と2700万人の死亡が確認される。『サル痘ウイルス』がバイオテロ攻撃だったことが判明する●【2023年12月1日】 全世界で32億人が感染し2億7100万人が死亡する |
半年後には130万人が、1年後には2700万人が、1年半後には2億7100万人が死ぬという・・・。
しかも有効なワクチンや治療法が見つからないため、ロックダウンなどの感染防止策に頼るしかないと。成す術がないんだと。
ちなみに新型コロナウイルスは、
2年半で感染者5億2200万人・死亡者627万人となっています(全世界)。
これもこれで恐ろしいパンデミックにはなりましたが、サル痘ウイルスはその遥か上を行く恐ろしさであることが分かります。
ビルゲイツの資金提供で研究がすすめられ、ビルゲイツが表に立って発信しているので、ビルゲイツがサル痘ウイルスの予言をしたように言われていますが、
まぁ厳密に言うとシナリオを作ったのは核脅威イニシアチブ(NTI)とミュンヘン安全保障会議(MSC)であり、ビルゲイツではないです。
ただ、2004年からこの「謎の熱帯病(⁼サル痘ウイルス?)」の研究のために莫大な資金を提供し続けたビルゲイツの予知能力も恐ろしいですけどね。