ここ1~2年で大ブレイクしたお笑い芸人・ヒコロヒーさん。
M-1やR-1などで優勝したことはないのに、いつの間にかすごくテレビに出ているので、
ヒコロヒーさんが何者なのかイマイチ分からない分からないという視聴者も多くいるようです。
検索窓に『ヒコロヒー』と打つと予測変換で『何者』と出てくる
Twitterでも「ヒコロヒーって何者」というツイートは多く見られました。
#ヒコロヒー って何者?
— こおたん (@jbNkQHH3pvQNbuZ) June 14, 2022
ヒコロヒーって何者?
見たことないけど???#ぐるナイ— つよぽん (@f20gXllMzCl4ZJw) May 5, 2022
私もさっきテレビ見ててヒコロヒー?ってなってました!
本当に何者ーーー!!— 島田友果季 (@shimamayuka) May 5, 2022
たしかに色気があって美人で「かわいい!」とも言われているので芸人っぽくはないし、
バラエティ番組よく出ているが、あまりネタを披露することもない。
今回は、ヒコロヒーさんとは何者なのかについて詳しくお伝えしていきます!
ヒコロヒーとは何者?ピン芸人で本名は
出典:VoCE
ヒコロヒーさんは愛媛県出身。
年齢は1989年10月生まれの今年33歳。芸歴は11年目になります。
お笑いは近畿大学時代のサークルから始めていて、4回生のときに1回生の後輩に『霜降り明星』の2人がいました。
出典:マイナビニュース
松竹芸能に所属していて、ピン芸人として活動しています。
芸名に関しては「2秒で決めた」「四角い感じが好きだったから」と語っており、特に深い意味はないと。
泉ピン子さんに「芸名変えなさい」と言われたときは、「いやピン子さんも変ですよ」というカウンターを食らわせるという、そういったハートが強い一面もあります。
本名は?
「何者?」と感じる理由には本名が非公開にされていることも含まれていると思いますが、
ヒコロヒーさんの本名は2022年6月現在も不明です。
出典:ラジトピ
話によると、芸人仲間にすら本名を教えていなく、デビューしてからずっと『ヒコロヒー』としか名乗っていません。
もちろん、テレビで本名を明かしたことはありません。
学生時代の同級生や友達か、相当近しい芸人友達なら知っていると思いますが、
そこからネットで流出するみたいなことも今のところはないみたいです。
ネットでは本名について
『広瀬ひろこ』『高須賀友紀』『しほ』
という3つの説が流れていますが、
その全てが根拠のない憶測にすぎず、可能性としては限りなく低いものです。
ヒコロヒーという芸名から、本名が「ひろこ」だと勝手に勘違いする人も多くいます。
出典:音楽ナタリー
また、本名“しほ”説は藤井風テレビに出演した際に、コントで『出所したての女』を演じそこで“しほ”と名乗っていたことと、藤井風から“しほちゃん”と呼ばれていたことから、
「ヒコロヒーの本名って“しほ”なの?」
といわれるようになり、本名しほ説が誕生したわけです。
ですが、コントの設定でそう名乗っただけなので本名ではないでしょう。
キャッチコピーは『国民的地元のツレ』
どこか田舎の不良少女感がありつつも愛嬌があり、地元の男の先輩から可愛がられそうなキャラクターから、
自身で『国民的地元のツレ』というキャッチコピーを付けています。
ヒコロヒーさんの一人称は「ワシ」で、テレビでふつうに「シャバい」「どちゃくそ」という言葉を使ったり、
そういった言葉づかいがキレイじゃないところも、また彼女のキャラクターを引き立たせていて面白いです。
酒・タバコ・麻雀・借金・遅刻常習犯
尼神インターの渚さんや納言の薄幸さん、Aマッソの加納さんみたいな
“やさぐれ”感のある女性芸人で先にブレイクした人はいますが、
それでもヒコロヒーさんの“やさぐれ”感も負けず劣らず、
綺麗なルックスとのギャップもあり大きな魅力となっています。
タバコも吸うし、お酒も飲むし、麻雀もめちゃするし、借金も110万円くらい(2022.5時点)していて、おまけに遅刻常習犯という。
”やさぐれ”感だけではなく、ちょっとクズ要素も入っている。それがヒコロヒーです。
ただそういったところもお笑い芸人としては武器になりますし、実際ヒコロヒーさんの魅力につながっています。
ヒコロヒーとは何者?ネタ動画やブレイクした理由
個人的に、ヒコロヒーさんが「何者?」と思われる大きな理由は、
“賞レース無冠”なのになぜかテレビで引っ張りダコだからだとおもいます。
賞レースは無冠
出典:m.music.jp
ヒコロヒーさんはピン芸人なので、R-1グランプリはもちろん、『THE W』や、同じくピン芸人のみなみかわさんとコンビを組んでM-1グランプリに出場しています。
R-1:準決勝進出(2021,2022)
M-1:準々決勝進出(2020,2021)
THE W:決勝進出(2021)
賞レースは無冠で、
唯一決勝進出した『THE W』も初戦で敗退してしまいインパクトを残せず。
その『THE W』は2021年12月なので、
それまでは何一つ決勝まで進んだことがないのにブレイクしていたことになります。
ヒコロヒーさんは「賞レースにはこだわっていない」と言いつつも、
芸人である以上出場することに義務感のようなものを感じていて、今後も出場し続けると語っています。
ヒコロヒーのネタ動画集
ヒコロヒーさんはバラエティー番組に出演してもほとんどネタを披露する機会がないので、
芸人なのか何者なのか分からない人が多いんだと思います。
こちらが、YouTubeで再生回数が多いヒコロヒーさんのネタです。↓
ヒコロヒーが売れたきっかけ
2020年のテレビ出演本数が17回だったのに対し、2021年のテレビ出演本数はなんと214回。
『ニホンモニター』が集計した2021年ブレイクタレントランキングでトップ10入りしました。
これは2021年のM-1で優勝した錦鯉や、再ブレイクしてる井上咲楽、もう中学生を上回り、
絶賛ブレイク中のラランドや見取り図、ぼる塾と競り合うくらいの年間出演本数です。
出典:クラインクイン!
ヒコロヒーさんが語るには、
2021年の上半期は沸々と売れていった感じであり、突発的に跳ねた感じではないそう。
つまり「M-1で優勝した!」とか「おもしろ荘で超話題になった!」みたいな、これといったきっかけがないということです。
ただ、
そのなかでも2021年3月にYouTubeの『さまぁ~ずちゃんねる』や、深夜放送の『ゴッドタン』『有田ジェネレーション』『キョコロヒー』あたりに出演したときは反響が大きかったそうで、そこからテレビのお仕事が徐々に増えていったのだと思います。
ヒコロヒーが売れた理由
売れた“きっかけ”がないのなら、なおさらなぜ売れたのか。その理由が気になりますね。
ヒコロヒーさんが売れた理由は、この4つが大きいかなと思います。
- やさぐれ感
- 飾らない自然なスタンス
- 若手芸人の売り出しの波に乗った
- ツッコみが独特で面白い
一つずつ見ていきます。
やさぐれ感
ヒコロヒーさんの“やさぐれ感”は上述したとおりですが、
どうしても品行方正を求められがちな女性が、ここまで清々しく逆方向へ振り切ってくれると、やっぱり新鮮で面白く感じます。
飾らない自然なスタンス
はなから好感度を狙っていない感じ。ありのままの自分で頑張るという飾らないスタンスが、ヒコロヒーさんの見栄えを良くしていると思います。
売れたいがために空回りしている芸人さん。
とにかく目立とうとして色々な意味でうるさい芸人さん。
好感度を気にしたり世間に合わせすぎてどこか飾りすぎているタレントさん。
そんな感じがヒコロヒーさんからは一切しません。
たま~にヒコロヒーさんらしくないことをやろうとして(やらされて)、
不器用だから失敗して、それが笑いになるみたいなことはありますが、
ありのままの自分がちゃんとスタンダードになっているからこそできることです。
若手芸人売り出しの波に乗った
ここ2~3年くらいは若手芸人にチャンスの場を設けたようなバラエティ番組が多くあります。
ヒコロヒーさんが売れたのはヒコロヒーさん自身の実力はもちろん、
テレビ業界が意識的に若手芸人にチャンスを与えようと場を設けて、その“波”に乗ることができたからだと思います。
『さんまのお笑い向上委員会』や『有吉の壁』や『ラヴィット』など。
数年前まではM-1で優勝するしか、若手芸人がテレビでブレイクすることはできませんでしたからね。
ツッコみが独特で面白い
ヒコロヒーさんはツッコみをすることが多いのですが、それが独特で結構面白いです。
そのヒコロヒーさんの独特のツッコみが顕著に表れているのが『キョコロヒー』です。
めちゃくちゃなことばかり言う齋藤京子さんを逆に泳がせ、間をおいてひとこと言うみたいな。
的確なツッコみを”ボソッ”と言うのが上手いですね。
オードリー若林さんのツッコみのスタイルと似ているかもしれません。
ヒコロヒーとは何者?売れる前のバイト時代
ヒコロヒーさんのやさぐれキャラや、クズキャラを見ればだいたい想像つくと思いますが、
やはり普通の人とは違った人生を送ってきたようです。
出典:Wikipedia
ブレイクするまで芸人としての年収は2万円。
7年間ほどスナックでアルバイトをしていましたが、19回も店舗を変えました(クビになった)。
クビになった理由は、面倒くさいお客さんにすぐキレてしまうからです。
また、自他ともに認めるふてぶてしい性格で、高校時代は自称・2軍の不良少女。
裏山の坂で立ち入り禁止の柵まで自転車のチキンレースをしたり、友人宅のガレージでバーベキューセットを使ってどれだけ火が燃えるかを試したり――。
これは、ヒコロヒーが高校時代にやっていた遊びの一部だ。本人曰く、当時は“2軍の不良少女”だったらしい。まるで勉強しなかったが、ダメ元で受けた近畿大学の文芸学部芸術学科に合格した。
引用:withnews
ダメ元で受けて合格した近畿大学は4回生の春に中退。
普通なら卒業してからお笑いの道を目指すか、安定した企業に就職することを目指すと思うが、
ヒコロヒーはほとんど何も考えずに「フリーターになろう」と思ってフリーターになりました。
芸人としての活動は「楽しかったから何となく続けていただけ」だという。
そして上述したようなバイト生活が7年続くわけですが、
家賃が払えず、滞納が続いて追い出され、
転々としながら芸人仲間に借金してなんとか食つなぐみたいな時期もありました。
7年で19回クビになっているので、年に3回弱クビになっている計算です。
それでも自己肯定感が地に落ちて生気を失うわけでも、鬱になったり引きこもりになったりすることなく
うざい客にキレることができるくらいの度胸や自信や芯の強さがあった。
ヒコロヒーさんを見てると、そんな“強さ”があるのは何となく分かりますよね。
ヒコロヒーとは何者?かわいい美人で芸人っぽくない
テレビを見ている人が「ヒコロヒーって何者?」と感じる理由のひとつとして、
ヒコロヒーさんがかわいくて色気がある美人であるため、ひな壇に座っているとあまり芸人の感じがしないことはあると思います。
ヒコロヒー何者かしらんけどめっちゃ美人
— ははははakaラブシック (@iwa12hana) March 15, 2022
ヒコロヒーさんの色気すごいな。何者?
— はらぱ (@hararararapa) July 13, 2021
ヒコロヒーて誰やあの感じかわいい
— ☔️ (@cy_od6) December 31, 2020
これは盲点でしたが、
バラエティ番組では大抵のタレントは自己紹介することも、されることもありません。
テレビ欄にも『ヒコロヒー』としか書いてなく、『ヒコロヒー(芸人)』と書いてくれたら分かりやすいんですけど。
つまり、
ただテレビを見ているだけではヒコロヒーさんが芸人だと知ることは出来ず、
ググらなければヒコロヒーさんが芸人だと分からないということです。
出典:VoCE
『3時のヒロイン』の○○です。みたいにコンビ名とかあれば、「あ~芸人さんなんだね」と分かりますが、
ヒコロヒーさんはピン芸人なのでそういうのはないし、
『三浦マイルド』『お見送り芸人しんいち』みたいに芸名に名前の一部が入っているみたいなこともない。
そりゃ「ヒコロヒーって何者??」ってなりますよね。
ただでさえかわいい美人で、ルックスでは芸人っぽさがあまりないのに。