
堀口恭司選手がニュース配信メディア『THE PAGE』のインタビューに答え、2020年末の朝倉海戦の後のことを語りました。
そのインタビュー記事には、ファンがギャップを感じるほど、強気の発言や朝倉兄弟を“格下”とする発言などが飛び出しました。
朝倉未来選手を「ハッキリ言って弱い」と一刀両断しましたが、本当に堀口恭司選手がそんなことを言ったのでしょうか?
堀口恭司「朝倉未来は弱い」強気発言まとめ!
朝倉未来と堀口恭司
堀口選手が朝倉兄弟を“格下”扱いしたのは、1月7日にヤフーが運営するニュースメディア『THE PAGE』でのインタビュー記事でした。
以下、堀口選手が朝倉兄弟に強気発言&格下発言をした部分を抜粋したものです。
───朝倉海との3度目の対戦は「やる意味がない」「(実力差を)わかってない」───
――3度目の対戦要求を受けますか?
「やる意味がない。違いますか?なんのメリットもない。もういいでしょう」
――大会総括で榊原信行CEOは「1勝1敗で3度目の対決に流れができた」とコメントしていました。プロモーターとしては、3度目の決着カードをマッチメイクしたいでしょう。
「やってもいいですが、ベラトールのベルトを取り返すことも含めて、先にやることがあるので、後々でいいんじゃないでですか。それに3度目をやったら力の差がさらに出ると思いますよ。僕としてはもっと万全な状態を作れるわけですからね」
――逆に朝倉海に時間を与えれば対策を練り進化してくるのでは?
「それでも無理だと思います。海君には打撃のカウンターしかない。でも、再戦と言ってくるのが、ある意味凄い。(実力差が)わかっていないんだなあ、と思いました」
赤字にした部分は特に…。
堀口恭司と朝倉海
格闘技の世界では、対戦前は相手をディスったり見下したりするのは普通なのですが、対戦後は相手に敬意を表したり「強かった」と褒めたりする場合が多い。
対戦後も“格下”発言をするのは珍しいケースだと言えますが、堀口選手と海選手が不仲だったという情報はありません。
矛先は、兄・朝倉未来選手にも…
堀口恭司vs朝倉未来(YouTubeでのスパーリング)
─── vs朝倉未来については「ハッキリ言って弱い」「やる意味がない」 ───
控室には兄の朝倉未来もいた。
声をかけると朝倉未来は、「はい、どうも」と返してきたというが、その態度に違和感を覚えた。「彼は僕より年下。あの態度のでかさは、どうなの?って思いました(笑)」と言う。
――体重は違うが朝倉未来が「弟の借りを返す。契約体重でやろう!」と言ってくれば?
「やらないっす(笑)。それこそメリットが何もありません。ハッキリ言って弱いし、やる意味がないですよ」
出典:朝倉未来YouTube
未来選手と挨拶をしたとき、彼の態度のでかさに違和感を覚えたという。
そして、もし未来選手側から試合の申し出があっても「ハッキリ言って弱いからやる意味ない」と一刀両断…。
未来選手は「路上の伝説」という異名を持ち、プロデビューしてからは15勝2敗(アマ入れれば24勝3敗)という圧倒的な戦績を持つ格闘家で、一般的に見て弱くはない。
巻き起こる賛否両論、若干炎上?
ネット上では、堀口選手のこれらの発言に「幻滅した」「本当に堀口が言ってるの?」と否定的に感じる意見は多く上がりました。
「さすが堀口!」「朝倉兄弟を見下せる堀口強すぎw」と言った肯定的な意見も多くみられました。
あの記事の堀口の発言に違和感しかなかった笑
— Starfish (@octobermma) January 7, 2021
堀口のインタビューみたら朝倉兄弟のことボロカスに言っててワロタw
圧倒的な自信がありますな。見事。— としひろ社長🍡✋社長まつり参加中♥ (@hariQcuore) January 7, 2021
堀口最高あんぐらい言わなきゃね
— キムチャンヒ (@kim2020RIZIN) January 7, 2021
嫌いになったわ。
こんな偉そうな人だったの?
堀口恭司幻滅する。 https://t.co/VVnMPlpW3N— kumi♡朝倉海くん大好き (@kumi64246684) January 7, 2021
RT 堀口も海くんも好きだけど、堀口信者の朝倉兄弟叩きがちょっと異様。。。インタビュー内容にも同じく違和感を感じた。あと、堀口ファンが一様に3回目は無いと連呼してるけど現時点で1勝1敗なんだよね。
— フォみち・こンチー |PeeEnuC (@michicoZ1105) January 7, 2021
堀口恭司と朝倉兄弟は仲悪い?
出典:フジテレビュー
試合前ならともかく、試合が終わっても朝倉兄弟を口撃した堀口選手。
実は仲が悪かったのか、あるいはYouTuber活動にも力を割いている(悪い言い方をすれば、格闘技一本ではない)朝倉兄弟のことが嫌いだったのか。
そういったことも想像してしまいますね。
出典:exciteニュース
実は堀口選手のYouTubeチャンネルで、仲が良いソフトバンクの松田宣浩選手に
「朝倉兄弟キライっすか?」
と超ド直球な質問をしていました。
松田宣浩「朝倉兄弟キライ?」
松田選手のこのド直球質問に対し、「いやいやいやいや!そんなことはない!」と即否定。
続けて
- 「嫌いではない」
- 「同じ格闘技界を盛り上げてくれていると思っている」
- 「仲間…っていうのも変だけど、同業者って感じ」
と、可もなく不可もない感じであることを主張しました。
ただ、その言い方を見るに「めちゃくちゃ嫌いってわけではないけど、何か思うコトはあるのかな?」と、感じます。
堀口恭司は本当に朝倉未来を「弱い」と言った?
堀口恭司選手は本当に朝倉未来選手を「弱い」なんて言ったり、リベンジを終えた海選手に対して見下すような発言をしたのでしょうか?
インタビュー記事捏造はよくあること
芸能人やアスリートなどの著名人のインタビュー記事が、より多くの人に読まれるためにライターに捏造されるケースは結構あります。
キングコングの西野亮廣さんは、よく雑誌などのインタビューの依頼を受けるそうなのですが、出来上がった原稿が自分が話したことと違いすぎて激怒したことを、何度もYouTubeやブログなどで話しています。
西野さんのブログを一部抜粋させていただくと…
おととい、僕が、ものすごーく怒った「インタビュー記事の改ざん問題」について、対処方法も気持ちもまとまったので、お話ししたいと思います。
これは本当にインタビュー取材あるあるで、業界の悪しき習慣で、僕の友達も毎度泣かされているのですが……インタビュー取材で「ハズレのライターさん」というのがいて(ほとんどのライターさんは素敵です!)、そういう人に当たってしまうと、現場で喋ったことが、大きく捻じ曲げられて記事として出ちゃうんですね。
過去にも、インタビュー取材であることないこと書かれたことがありました。そこで、「どうして、現場で話してもいないことを書くんですか?」と聞いたら、「すみません、バズると思ったんで」と耳を疑うような答えが返ってきて、この人達は、人が数字に見えちゃっているのとしているのだな、と思いました。
引用:西野亮廣ブログ
出典:#SHIFT
やはり、インタビュー記事がライターにより改ざんされるケースというのはかなり多いとのこと。
まあ、ライターもお金をもらって記事を書いているので、多くの人に読めれなければ仕事にならない…という点では、気持ちはわからなくはありませんが。
ライターが捏造で有名な人?
さて、今回『THE PAGE』で堀口恭司さんのインタビュー記事を書いたライターですが、記事の最後に
(文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)
と書いてありました。
『論スポ』編集長・本郷陽一氏
画像の出典:Yahoo!ニュース
スポーツタイムズ新聞社の、本郷陽一氏という方がこの記事を書いたそうなんです。
以下、ライター・本郷陽一氏のプロフィールです。
大阪府寝屋川市生まれ。サンケイスポーツ新聞社の記者としてプロ野球、ボクシング、オリンピック競技などを担当。その後、雑誌の世界に移り、03年からスポーツ雑誌「スポーツ・ヤア!」(角川書店)の編集長。08年より、季刊のスポーツ総合雑誌「RONSPO(論スポ)」(フィットネススポーツ発行)の編集長。株式会社スポーツタイムズ通信社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用:HMV&BOOKS
真偽は不明ですが、SNSではこのライターに対して不信感を持つ声が多く上がっています。
ライターの本郷陽一で検索したら過去記事も極端な書き方なのばっかだったし流石に堀口がこういう言い方してるとは思えんよね
— さばみそ (@saba_misonikomi) January 7, 2021
この本郷陽一さんていうライター?ジャーナリスト?はデマ系が多いみたいですね。
この記事だけでなく他にもナゾな記事が多いです。
この記事に関しては、堀口がこれ言う?ここ気にする?ていう疑問がありますね— 行動せよ@現代BizソリューションMMA (@koheitwins) January 7, 2021
堀口ここまで言うかなぁと思い検索したらどうやらこれ書いた本郷陽一ってライターは毎度こういう書き方しちゃう人みたいですね。
— おーめん (@omenmen) January 7, 2021
SNSでは、ライター・本郷陽一氏が毎回読者の感情を駆り立てるような、極端な書き方をしているという声が多く上がっていましたが、本当にそうなのでしょうか?
ライター・本郷陽一の過去記事
ライター・本郷陽一氏は過去にもたくさんの記事を出していますが、何度かSNSでたたかれることがあったようです。
出典:Twitter
「男気を履き違えた中日・松坂大輔の退団理由への違和感」というかなり過激なタイトルの記事を出していますね。
また、度重なる「創作」を指摘する人もいました。
パッキャオの気持ちを勝手に翻訳する本郷陽一さん。長谷川穂積氏のお父上のコメントもこう言う感じで『創作』したんかなあ? pic.twitter.com/OLLePcC4yy
— Hard Blow!(亮チャン応援隊) (@hardblowblog) January 12, 2019
本郷陽一氏が書く記事内容が本当かどうかや、「創作」や「捏造」をしているかに関してはここで結論は出せませんが、事実としていえるのは
- 結構過激なタイトル・内容の記事を書いている
- 今までも「創作」「捏造」を指摘する声が一定数あった
ということです。
ただ、堀口選手の発言をそのまま文字起こししている感じであれば、捏造の可能性は低いと思われますが…
記事と堀口がYouTubeで語った内容が違う
堀口恭司選手は、試合後にYouTubeやインスタライブで振り返り動画をアップしています。
そこで語られていた内容とインタビュー記事で語られていた内容は、大まかには同じなのですが、異なる部分もあり、その点でライターが捏造した可能性が指摘できます。
出典:RIZIN
まず、本郷陽一氏が書いたインタビュー記事では、朝倉海選手との3回目の対戦は「やる意味がない」と否定しています。
――3度目の対戦要求を受けますか?
「やる意味がない。違いますか?なんのメリットもない。もういいでしょう」
しかし、堀口選手はインスタライブで「海くんが上がってこれば再戦する」と言っています。
堀口恭司「海くんが上がってこれば、また再戦しようかなと」
まあ多少は上から目線な部分はあるものの、決して「やる意味ないでしょ?」「もういいでしょ?」的な感じで再戦を否定するようなことは言っていません。
この動画の7:20~あたりでも、「朝倉海選手とまた再戦しますか?」というフォロワーの質問に対して「やることやってから再戦しようかな」と肯定しています。
もしかすると、この部分でライターのインタビュー記事が改ざんされている可能性は考えられますね。
朝倉未来選手に「ハッキリ言って弱い」とインタビューで答えたかについてはわかりませんが、上の海選手へのコメントが捏造であれば、それも捏造である可能性は高そうです。
ただ、堀口選手からは今のところ記事に関して何もコメントされていません。
もし完全な捏造であれば、SNSなどで何かしらのコメントがあるかと思われますので、そちらを待ってみましょう!