日本は地震大国で知られていますが、ニュージーランドでも同様によく地震が発生します。
そして、ニュージーランドで大きな地震があると、それに連動して日本でも大きな地震が起こるという“説”があります。
2011年3月の東日本大震災の直前にも、ニュージーランドで大きな地震が起きていたというのです。
今回はニュージーランドの地震で、日本も連動して地震が起こるのか。本当に関係性があるのか調べてみました!
ニュージーランドで地震が起こると日本でも連動して起こる?
バヌアツの法則
ニュージーランドで大地震が起こると、日本でも連動して大地震が起こるという法則。
実はこれ、『バヌアツの法則』と既に命名されているのです。
『バヌアツの法則』は正確には…
なぜかバヌアツでM(マグニチュード)6以上の地震が起こると、高い頻度で2週間以内に日本でも、同等もしくはそれ以上の地震が発生しており、”業界”ではまことしやかに「バヌアツの法則」と言われています。太平洋プレートの関係らしく、統計的には、どうやらバヌアツと日本には、6~7割の確率で、地震が連動する関係があるようです。
引用:まいどなニュース
『バヌアツ』は、ニュージーランド北部の海域のことです。
バヌアツ
バヌアツ付近で大地震が起こると、2週間以内に6~7割の確率で、日本でも大地震が起こっているのだと!!!
もう決まりましたね。w
過去の統計から、3回バヌアツで地震が起こると、2回くらい日本でも連動して地震が起こってるという事実があるんだもん。
ただ、バヌアツ以外のニュージーランド周辺を含めると、もうちょっと確率は下がりそうです。
それに、日本では年間10回ほど、震度5弱以上の地震が発生していますが、
その全てが海外の地震から連動したというわけではありません。(当たり前)
過去の『連動』の実例
わりと有名なのは、東日本大震災の17日前にニュージーランドの『クライストチャーチ』でM6.3の大地震が起こっていたことですよね。
クライストチャーチ
クライストチャーチの大地震では、倒壊したビルの下敷きとなった日本人留学生28名が亡くなったという大惨劇でした。
そしてその17日後に東日本大震災が襲いました。
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また、ここ10年間でも同様なケースが見られます。
2011年6月: NZ沖(M6.0)
2011年6月:岩手県沖(M6.7)2011年7月 :NZ北島遠方、ケルマディック諸島(M7.6)
2011年7月: 三陸沖(M7.3)2011年11月: NZ北島沖(M6.0)
2011年11月:北海道 浦河沖(M6.1)2011年12月:クライストチャーチ附近(M5.8)
2012年1月:鳥島近海(M7.0)2013年6月: NZ沖(M6.0)
2013年8月:宮城県沖(M6.0)2014年1月:NZ近海(M6.1)
2014年3月:沖縄西沖(M6.5)2015年9月:NZ近海(M6.3)
2015年11月:鹿児島県薩摩半島沖(M7.0)2016年2月:クライストチャーチ(M5.8)
2016年4月:熊本地震(M6.5) 16日にM7.32016年9月:NZ北島沖(M7.1)
2016年10月:鳥取県中部(M6.6)2016年11月:NZ南島北部(カイコウラ付近)(M7.8)
2016年11月:福島県沖(M7.4)
年に1~2回くらい『ニュージーランド地震の後に連動して日本でも地震』という現象が起きているようです。
ただ、まだメカニズム的にこの法則が実証されてなく、『バヌアツの法則』は都市伝説のようなものだと言えます。
逆に、日本で地震が起こるとニュージーランドでも連動して起こる?
逆に、日本で大地震が起こると連動してニュージーランドでも大地震が起こるのでしょうか。
調べてみましたところ、過去に1つの例しかありませんでした。
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北海道でM5.8の地震が起こった11日後にニュージーランド近くにある、オーストラリアンのマッコーリー島でM8.3の巨大地震が起こっています。
ただ、北海道のM5.3の地震が、ニュージーランド付近の海底に影響を与えたとは思えません。
もし日本とニュージーランドで地震の連動性・関係性があるなら、『逆パターン』も実証されなければ辻褄が合いませんよね。
日本で地震が置きまくっているので、ニュージーランドでも地震が起きまくらないとおかしいです。
結論
以上のことから、『ニュージーランドで地震が起こると、連動して日本でも起こる説』は、現時点では都市伝説といえるでしょう。
『バヌアツの法則』もありますが、バヌアツ以外も含めると確率は下がりますし、逆パターンが成立していないため、関係性は低そうです。