相撲の八百長事件を貴闘力が実名で告発!当たり前に行われていた!?

元大相撲力士の貴闘力さんが、9月に開設した自身のYouTubeチャンネルで衝撃的な告発をしています。

それは、大相撲で八百長が当たり前のように横行しているということ。

自身の体験談をもとに、八百長を持ち掛けてきた人物を実名で告発していますので、八百長事件の真相についてまとめていきたいと思います!

大相撲の八百長事件を貴闘力が告発!【実名】

貴闘力さんは、1983年~2002年までおよそ20年現役生活を送った元力士です。

貴闘力
出典:文春オンライン

  • 四股名:鎌苅→貴闘力
  • 本名:鎌苅忠茂
  • 年齢:53歳
  • 生年月日:1967年9月28日
  • 出身地:福岡市博多区→兵庫県神戸市
  • 身長:180㎝
  • 現役時代の体重:152㎏
  • 部屋:藤島部屋→二子山部屋

愛称は『曙キラー』。当時の大横綱である曙に15勝を上げ「曙を倒すのが俺の仕事」と言い切るほどでした。

生涯戦績は754勝703敗(118場所)。現在は焼肉屋『ドラゴン』を経営しています。

2002年に引退後、年寄・大嶽を襲名して相撲協会に入りました。

貴闘力の現役時代
出典:ミドルエッジ

しかし、2010年に野球賭博問題が発覚し、相撲協会を事実上の“クビ”となってしまいました。

実は現役時代から賭博をしており、なかなかやめられなかったのだという。

2017年10月に起きた日馬富士と貴ノ岩の傷害事件では、貴闘力さんは“貴乃花側”につき、貴乃花さんを擁護。

相撲協会と対立する形となり、2020年9月に『相撲再生計画』を掲げ、大相撲の裏側を暴露するYouTubeチャンネルを立ち上げました。

日本の国技ともいわれている相撲ですが、実は当たり前のように八百長が行われているそうなんです。

貴闘力が八百長を持ち掛けられた話

貴闘力さんが現役時代のころは特に八百長が酷く、貴闘力さんも八百長を持ち掛けられたのだという。

YouTubeでは朝青龍の元マネージャーの吉田さんと対談しており、吉田さんも大相撲の真っ黒な裏側を知っている様子でした。

貴闘力部屋
出典:貴闘力部屋

貴闘力さんが八百長を持ち掛けられたのは幕下37枚目の時。

貴闘力さんは6連勝しており、次勝てば番付が上がるという大一番で相手は当時10枚目の貴ノ嶺でした。

まず井筒部屋(貴ノ嶺の所属部屋)の若い衆が来て、「今日貴ノ嶺さんでしょ。譲ってもらえないですか」と言ってきました。

貴闘力さんは「俺は新弟子の時からそういうことはしないと決めてるから。帰ってくれ」とあしらいました。

貴ノ嶺
貴ノ嶺
出典:Twitter

すると、当時関取(貴闘力より番付が上)だった逆鉾が来て「お前も下から上がってきた苦しみは理解してるよな?」「何とかしてくれ」とプレッシャーをかけてきました。

それも断ると「100万円で頼む」と食い下がってきました。

「1000万円でも1億円でもダメだ」と貴闘力さんが断ると、当時大関だった霧島が来て「お前この野郎。200万でどうなんだ」と。

「200万とかいう問題じゃない」と言うと、「お前欲どしいやつだな!」とキレられたそうです。

最後まで断り続けると寺尾が来て「ごめんな。今の話なかったことにしてくれ」といってチャラにしたという。

結局、八百長には乗らずに試合したというが、そのせいで勝負熱が冷めてしまい、取り組みには負けてしまったそうです。

八百長を告発された人物【実名】

若い衆

実名は出ませんでしたが、貴闘力さんから見て「若い衆」なので、後輩であることはわかります。

逆鉾昭廣

逆鉾昭廣
出典:Wikipedia

最高位は「関脇」。1992年に引退してからは年寄・井筒を襲名して力士の指導に回っていました。

2019年9月16日に、58歳で亡くなりました。

霧島一博

霧島一博
出典:駿河屋

最高位は「大関」。年齢は61歳。

1996年に引退後、陸奥部屋を継ぎ親方として力士の指導をしています。

寺尾常史

寺尾常史
出典Twitter

最高位は「関脇」。年齢は57歳。

引退後は井筒部屋の親方を経て分家独立。現在は錣山部屋の親方として力士を指導しています。

貴闘力が八百長をしない理由

貴闘力
出典:東洋経済

貴闘力さんによると、およそ8割の力士が八百長をしていたというほど「当たり前」になっていたそうです。

貴闘力さんも当時2ヵ月で8万円しかもらえず、苦しい生活を送っていました。

勝つ保障もないから、八百長を引き受けて手軽に200万円儲けた方が楽…と普通は流されてしまいます。

「普通はやる。精神力が強くない人間は9割以上はやる」

八百長を引き受けた方が褒められる。断った方が「お前わかってるよな?」と脅される。そこがもうおかしくなっていたのだという。

それでも貴闘力さんが八百長を断り続けたのには、藤山寛美という昭和の喜劇役者の“教え”があったからだといいます。

藤山寛美
藤山寛美
出典:ユーキャン通販ショップ

貴闘力さんが藤山寛美から影響を受けたのは、このような言葉だったそうです。

「金持ちが1万円出して劇を観に来るのと、給料15万とか20万の人が1万円持って観に来てくれるの、どっちが価値あると思う?」

「腐るほど金持ってるやつが観に来ても何もカッコよくないよ。1万円で自分を好きだと言ってくれるファンを大事にせずに、誰を大事にするんだ」

この言葉を受け、「俺はコレを大事に続けていこう」と思うようになったと。

藤山寛美さんのこの言葉がなければ、もしかしたら八百長に流されていたかもしれませんね。

大相撲で八百長が蔓延った原因は?

力士は引退後、親方になって相撲協会に入り後輩の指導に回るのが一般的です。

しかし、親方になって指導に当たるといっても「親方株(年寄株)」がなければ相撲協会に残れないそうです。

つまり「株を持たないと引退後の人生はない」と。

そのため、横綱や大関を目指すよりも、いかに「親方株(年寄株)」を取得するかに意識が向きます。

貴闘力さん曰く、あの琴奨菊でさえも横綱・大関を目指すより「親方株(年寄株)」の取得に奔走していたのだという。

しかし問題なのは意思の弱さではなく、そう思わせてしまう相撲協会のシステムが悪いのだと貴闘力さんは主張しています。

「親方株(年寄株)」はなんと2億円とか3億円とかの場合もあり、めちゃくちゃ高額です。

横綱や大関ならまだしも、それ以下の力士だと現役生活10年~20年でそんな大金を稼ぐのは不可能。

だから八百長に走ってお金をかき集めようとする。という構図。

これが大相撲で八百長が蔓延っている原因の一つだそうです。

大相撲の八百長はどのように行われていた?

八百長の交渉が当日会場で行われることは、貴闘力の持ち掛けられた話で分かりました。

さらに貴闘力さんの話によると、八百長をやってる人間とやっていない人間は、「取組前の支度部屋」を見ればわかるのだという。

取組前というのは対戦前のこと。

普通であれば精神統一をしたりイメージトレーニングをするなどして、最大限に集中力を高めるはず。

しかし、八百長をやっている力士は負けた方が大金が儲かる場合が多いため、横になってケータイをいじっているのだそうです。

取組前にケータイをいじって何をしているか。それは、取り組み後に食事に行くタニマチを探しているといいます。

タニマチとは、自分に貢いだりいろんな支援をしてくれる金持ちの客のことを言います。

ファンがドキドキしながら応援してくれているというのに、取組前にそんなことをしているんですね。とてもショックです。

大相撲の八百長は減ってきている

ただ、貴闘力さんによるとここ最近八百長は減ってきているのだそうです。

貴闘力さんが現役のころは、8割くらいは八百長に加担してたそうですが、最近では逆に8割くらいが正々堂々と取り組みをしているそうです!

2割くらいはまだ八百長をしているということになりますが、割合が逆転したのはすごいことです。

ただ、完全に撲滅するためには「超高額の親方株を購入しなければ引退後の未来がない」という相撲界のブラックシステムを排除しなければなりません。

力士たちは八百長したくてしているのではなく、そうしなければ生き残っていけないのだから。貴闘力さんは少なくともそう語っています。

貴闘力さんはかなり命がけの発信をしてくれていますが、これをきっかけに八百長がなくなり、クリーンな相撲界になってほしいですね!

トップ画像の引用:ferret