Amazon MusicとAudibleの連携発表
2023年11月19日、米国の大手オンラインストアAmazonは、音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」とオーディオブックサービス「Audible」の連携を発表しました。これにより、米国、英国、カナダの「Amazon Music Unlimited」契約者は、毎月1冊のオーディオブックを無料で楽しむことができるようになります。Audibleは、Amazonが2008年に3億ドルで買収したサービスで、その後もオーディオブックの提供を続けています。
NMPAの反応とSpotifyとの対比
このAmazonの新しいサービス連携に対し、全米音楽出版社協会(NMPA)は、「作曲家の収入を減少させないことを期待している」とコメントしています。NMPAは、Amazonが音楽クリエーターをビジネスパートナーとして大切にしていると評価しており、初回のロイヤリティー支払い前に契約を結ぶ姿勢を示している点でSpotifyとは対照的だとしています。
一方、Spotifyは2023年3月に有料プランの「バンドル」扱いを導入しました。このバンドルプランによって、米国のソングライターや音楽出版社へ支払う強制ライセンス料を抑えることができ、NMPAはSpotifyの支払額が年間1億5,000万ドル縮小すると推定しています。この件に関して、同国の著作権管理団体MLCはSpotifyを提訴しました。
音楽業界への影響と今後の展望
SpotifyやAmazonなどの大手音楽配信サービスがオーディオブックをバンドル化する動きは、音楽業界にさまざまな影響を及ぼしています。日本では車での通勤が少ないため、ラジオやポッドキャスト、オーディオブックの流れはそれほど強くありませんが、世界的には音楽以外のコンテンツを楽しむ時間が増加しています。このトレンドが続けば、音楽側への支払いが減少する可能性もあるでしょう。
全米音楽出版社協会は、Spotifyを提訴する一方で、Amazonの動きについては楽観的な見方を示しています。今後、日本を含めた世界各国でどのように音楽とオーディオブックの共存が進んでいくのか、注目が集まります。
音楽業界はこれからも新しい技術やサービスの導入によって変化を続けていくでしょう。その動向を見守りながら、音楽クリエーターやリスナーにとって最適な選択肢が提供されることを期待したいものです。
