アイドルへ愛を注ぐファンによって咲き誇った華のステージ！『華Doll* -Air Quotes- Anthos* Stage Event 2024』[夜公演]レポートのポイントをまとめてみた

2024年8月6日

『華Doll＊ -Air Quotes- Anthos* Stage Event 2024』ライブレポート

華Doll＊ -Air Quotes- Anthos* とは？

華Doll（ハナドール）プロジェクトは、人体に特殊な花の種を埋め込み、その成長に合わせて潜在能力を引き出す医療技術を用い、人工的に高い才能を持ったアイドルを生み出すという特異なコンセプトのプロジェクトです。デビューを掴んだ6人の少年たちは、「華」を得る代わりに人生を賭け、多くの試練を乗り越えました。彼らにさらに1人の仲間が加わり、7人組アイドルユニット「Anthos*」としてデビューを果たしました。そんな彼らを応援するキャラクターCDシリーズ『華Doll＊』が、リアルライブを開催しました。

華を咲かせるAnthos*。彼らの4度目のステージ

会場は7つのトルソーが置かれたシーンから静寂に包まれ、観客たちの期待に満ちた空気が漂う中、ダンスビートのSEが静けさを破りました。照明が落ち、『華Doll ―Air Quotes- Anthos Stage Event 2024』のタイトルが映し出され、各メンバーの紹介映像が流れると、ファンの歓声が会場に響き渡りました。最初に歌声を響かせたのは影河凌駕役の濱野大輝で、その艶やかな声が続々と他のメンバーに引き継がれ、ステージに立つトルソーが華やかなAnthos*へと変わりました。

華Doll*の楽曲で感動のステージ

3月にリリースされた『華Doll3rd season THINK OF ME:ROOM』に収録された「Liberation」からスタートし、低音の魅力的な歌声が会場を震わせました。続けて『華Doll3rd season THINK OF ME:OTHER』収録の「R.N.P.N」が披露され、美麗なユニゾンと各メンバーの個性溢れる歌唱が観客を魅了しました。清瀬陽汰役の増田俊樹が「バーン」と叫ぶシーンでは、観客から特に大きな歓声が上がりました。また、結城眞紘のラップも見どころで、演じる山下誠一郎のキレのあるパフォーマンスが際立ちました。

アイドルたちの成長を感じさせるソロ曲

ステージは中盤に差し掛かり、Anthos*のメンバーたちがそれぞれのソロ曲を披露しました。ソロチューンは自分自身の言葉で紡がれ、アイドルとしても人としても彼らの成長を感じさせる内容でした。

如月薫役の土岐隼一が「Girl,it’s you」を青いペンライトが揺れる中、情感たっぷりに歌い上げました。増田俊樹は「Favorite Playlist」で一体感を生み出し、Antholic（ファン）のテンションを盛り上げました。

灯堂理人役の伊東健人は「一方恋」を都会的なトラックに乗せ、美しく歌い上げました。駒田航の歌う「Diamond」はビッグビートのダンスナンバーで、その英詞と軽やかなボーカルが印象的でした。八代刹那役の堀江瞬は「Something in the air」をエモーショナルに歌い、観客の心を揺さぶりました。

影河凌駕役の濱野大輝は「My CAMERA」をジャジーなサウンドに乗せて軽やかに歌い上げ、山下誠一郎は「RED Toxic」でアグレッシブなビートに妖艶なトラックを合わせたパフォーマンスを披露しました。

Antholicと共に未来を紡ぐ

ライブの最後にはアニメ制作決定などの最新情報が発表され、メンバーたちが一人ずつ挨拶をしました。駒田航は「華を開くためにはみなさんの水が必要」と、ファンとの関係の重要性を語りました。伊東健人も「アイドルはすごい。これからもAnthos*、灯堂理人を極める」と語りました。堀江瞬は観客との距離を感じさせるユーモラスな言葉で会場を沸かせました。

山下誠一郎は「みんなと一緒に成長できて嬉しい」と語り、濱野大輝も「これからもみんなで頑張っていこう」と呼びかけました。最後に増田俊樹は「希望にあふれたライブステージになった」と締めくくりました。

未来への希望を込めたラストチューン

最後の曲「Clap! Clap! Clap!」では、会場全体が一体となり、軽妙なサウンドに合わせて笑顔いっぱいに歌い上げました。駒田航が観客を煽り、伊東健人と堀江瞬もステージを左右に歩きながらファンに手を振り、未来への希望に満ちた時間が広がりました。大きな歓声と共に幕を閉じたライブ。またいつか、彼らの華あるステージを見られる日を楽しみに、Antholicたちは種を蒔き続け、彼らへと水を注ぎ続けることでしょう。

取材・文：えびさわなち