朝井リョウの新作『生殖記』に込めた思い – ラジオ番組「Dream HEART」にて

TOKYO FMの人気ラジオ番組「Dream HEART」にて、パーソナリティの茂木健一郎さんが毎回多彩なゲストを招き、その挑戦に迫ります。2023年12月7日と14日の放送では、作家の朝井リョウさんがゲストとして登場。今回のブログでは、注目の新作「生殖記」に描かれた彼の思いについて紹介します。
朝井リョウの華麗な作家歴
1989年岐阜県生まれの朝井リョウさんは、早稲田大学在学中の2009年に「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞し華々しくデビューしました。この作品はその後映画化され、日本映画界に新たな風を吹き込みました。
彼は2013年に「何者」で第148回直木賞を、2014年に「世界地図の下書き」で第29回坪田譲治文学賞、2021年に「正欲」で第34回柴田錬三郎賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。
デビュー作の衝撃
茂木健一郎さんも感動したというデビュー作「桐島、部活やめるってよ」は、映画化もされており、その完成度の高さに多くの映画ファンを惹きつけました。朝井さんは、映画に関わった監督やスタッフとの関係が今でも続いていることをとても喜んでいます。彼は、良いプロジェクトは結果だけでなくプロジェクト終了後も関係が続くものだと語りました。
新作「生殖記」とネタバレ禁止の理由
「生殖記」は、3年半ぶりの長編小説です。この作品について、茂木さんはネタバレ禁止の方針があることを聞き、その理由を尋ねました。朝井さんは、本の帯やWebサイトに最小限の情報しか公開していないことを認め、読者には少ない情報から新たな視点を持ってほしいと期待していると語りました。
小学館のWebサイトには、「とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と新宿の量販店にて体組成計を買うが――」という謎めいた説明があります。これについて、読者に「ヒトのオス個体に宿る」といった言葉が何かしらの違和感を感じてほしいという思いがあるとのことです。
新たな文学の挑戦
朝井リョウさんは自分の中にあるルールをすべて撤廃して「生殖記」を書いたと語りました。彼はエンターテインメント小説の新人賞でデビューしたことから、「エンターテイメントを正しく描く作家にならなければ」と自分に制約をかけ続けてきたと話します。しかし、今回の作品ではそのような制約を取り払い、自由な発想で書き上げたことを明かしました。
彼は、新しい書き手として、様々な作品を生み出し、自らのジャンルを定義しない存在になりたいと熱く語ります。
次回12月14日(土)の放送でも、引き続き朝井さんの話題が登場します。彼の新たなチャレンジにお持ちください。
番組概要
- 番組名:Dream HEART
- 放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
- 放送日時:毎週土曜22:00~22:30
- パーソナリティ:茂木健一郎
- 番組Webサイト:Dream HEART公式サイト
