世界10大リスク1位は「Gゼロ」2位は「トランプの支配」 世界は弱肉強食のジャングルに戻りつつある: J-CAST ニュースのポイントをまとめてみた

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アメリカの調査会社「ユーラシア・グループ」は2025年の「世界10大リスク」を発表し、1位に「深まるGゼロ世界の混迷」を挙げた。このリスクは、トランプ米大統領の就任による影響が大きいとされ、世界のグローバルリーダーシップが欠如しつつあることを意味している。トランプ大統領はアメリカ優先の政策を取るため、他国は慎重な対応が求められる。日本は戦略的利益を損なわない範囲での対応が必要とされ、池上彰氏は自立した国際戦略の重要性を提起した。

2025年の世界10大リスク発表とその内訳

アメリカの調査会社「ユーラシア・グループ」が2025年1月6日に「今年の世界10大リスク」を発表しました。この発表は毎年恒例となっており、グローバルな政治経済のリスクについての洞察を提供しています。

トップ3のリスクとは

1位に挙げられたリスクは「深まるGゼロ世界の混迷」です。この概念は、「グローバルリーダーシップが欠けた世界」を意味し、国際的な秩序の不在を示しています。2位には「トランプの支配」、3位には「米中決裂」が続いています。これらのリスクは、1月20日に正式に就任が予定されているドナルド・トランプ米大統領によって引き起こされる可能性があるとされています。

Gゼロ世界の意味

「Gゼロ世界」とは、世界が再び弱肉強食のジャングルのような状況に戻りつつあることを指しています。イアン・ブレマー社長によれば、トランプ時代には異なる文化を理解するグローバルリーダーが欠如し、アメリカの利益が優先されることで国際的なルールや他国の立場が軽視される恐れがあります。これにより、従来の国際秩序が脅かされることが予想されます。

日本の立場と戦略

ブレマー社長は、日本に対して石破総理がトランプ政権と良好な関係を築くことが難しいとしながらも、それでも努力が必要だと述べています。トランプ政権に対する一定の譲歩は一時的に有益ですが、それが日本の戦略的利益を損なわない範囲で行われなければなりません。トランプ大統領との交渉は慎重に行うことが求められますが、過度な譲歩はリスクを伴います。

日本が直面する課題

ジャーナリストの池上彰さんは、「戦後の日本はアメリカとの良好な関係の中で安定を保ってきたが、アメリカがもはや世界の指導者でない状況で、日本は独自の戦略を考える必要がある」と述べています。このGゼロの世界の中で、日本はどのように国際社会と向き合っていくのかが、2025年の大きな課題となることでしょう。

今後の国際情勢は不透明な部分が多く、日本はその中で自国の利益と国際的な協力をいかに両立させるかが問われています。この記事がきっかけとなり、多くの方がこれからの日本の外交戦略について考える手助けとなることを願っています。

(シニアエディター 関口一喜)

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