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2025年1月28日に配信された東京都千代田区長選の候補者討論会で、政治団体「Q」代表の黒川敦彦氏が無所属の佐藤沙織里氏に対し暴言を吐く場面がありました。この討論会には他にも2名の候補者が参加しており、黒川氏は佐藤氏を「詐欺まがいの投資を行う会社の役員」と非難しましたが、司会者はそれが法的に認定されていないと説明。佐藤氏は監査等委員として業務執行権限がないと釈明しましたが、黒川氏の威嚇的な言動は続きました。討論会は暴言にもかかわらず、黒川氏の退場がないまま進行され、佐藤氏はその対応に不満を示しました。
東京都千代田区長選討論会での騒動
ビジネス動画メディア「ReHacQ(リハック)」で2025年1月28日に放送された東京都千代田区長選の候補者討論会において、候補者の一人である「政治団体Q」代表の黒川敦彦氏が、無所属候補の佐藤沙織里氏に対して暴言を吐く場面があり、話題を呼びました。佐藤氏は放送終了後、自分に対する罵倒が即座に制止されなかったことについて「リハックも信用が落ちました」とXで発信しました。
黒川氏とは
黒川敦彦氏は「つばさの党」の代表でもあり、過去には衆院東京15区の補欠選挙での選挙活動妨害の疑いで公職選挙法違反に問われ逮捕されたことがあります。この経緯もあって彼の発言は注目されています。
討論会の経緯
討論会に参加したのは、無所属の佐藤沙織里氏、政治団体Qの黒川敦彦氏、無所属の浜森香織氏、「お金をみんなへシン独立党」の新藤伸夫氏の計四名でした。討論中、黒川氏は佐藤氏に対して「詐欺まがいの投資をしている会社の役員をしている」と指摘し、「そのような人間が区民を幸せにできるか」と厳しく問い詰めました。
司会者と佐藤氏の対応
司会を担当していた映像ディレクター・高橋弘樹氏は、黒川氏の発言が誤解を招く可能性があるとし、法的に「詐欺」と認定されていないのだから表現には注意するように促しました。佐藤氏自身も、公認会計士として「監査等委員」という役職に就いているが、実際には監査に従事しており業務執行の権限は持っていないと説明しました。
黒川氏の態度と討論会の進行
しかし、その後も黒川氏は強い口調で佐藤氏に対する批判を続け、「お前ばかか?」などと乱暴な言葉を使い、手を叩いて大きな音を出す、隣に座っていた佐藤氏に手を触れるなどして、混乱を招きました。佐藤氏は「退場とかないんですか?」と求めるも、高橋氏は「言論が最大限評価されるべき」との立場を示し、根拠のない批判を控えるよう指摘しつつ、議題を変えるよう対応しました。高橋氏は黒川氏に威嚇的な言動を控えるよう再度注意しましたが、最終的に黒川氏の退場は要請されませんでした。
このように、今回の討論会では候補者間の緊張が表面化し、視聴者や有権者に多くの反響を呼んでいます。討論会の場での言論の自由は重要ですが、一方で参加者全員が敬意を持って議論に臨むことの大切さが改めて強調されました。