村上春樹が語る「一生もののレコード」:ポール・マッカートニーとグレン・グールド
村上RADIOの特別放送
作家の村上春樹さんがパーソナリティを務めるTOKYO FMの「村上RADIO」。毎月最終日曜に放送されるこの番組では、村上さんが大切にしている音楽を紹介しています。2月23日の放送では、彼が「いつまでも聴き続けたい」と思う“一生もの”のレコードが特集されました。
ポール・マッカートニーの魅力
『Ram』から「Uncle Albert / Admiral Halsey」
村上春樹さんは、ポール・マッカートニーの音楽を非常に高く評価しています。世間一般ではジョン・レノンの方が高く評価されることが多いようですが、村上さんにとってポールの音楽には独特の軽やかさと温かみがあり、決して甘ったるくない独自の魅力があると言います。
また、ポールの初期の作品である『Ram』は、それほど高く評価されることのないアルバムかもしれませんが、村上さんはこの作品が大好きで、とりわけ「Uncle Albert / Admiral Halsey」は特別だと語ります。曲調が途中で大きく変わる部分がポールらしく、何度聴いても飽きないそうです。
グレン・グールドによるバッハ
『Glenn Gould Plays Bach / The English Suites Complete』から「イギリス組曲第1番イ長調 BWV 806」
さらに村上さんはグレン・グールドの演奏によるバッハの「イギリス組曲」にも深い愛着を持っています。映画「羊たちの沈黙」では、ハンニバル・レクター博士がガラスの独房で聴く音楽として「ゴルトベルク変奏曲」を選びましたが、村上さん自身がもし独房に入れられるとしたら、選ぶのは「イギリス組曲」だといいます。
この組曲には、何度聴いても飽きない不思議な魅力があり、特に左手の動きが生き生きと感じられ、その躍動感を見ると心が躍るそうです。右手の内省的なメロディと左手の力強い自我が対比されているように感じるとし、深く心に染み入ると語ります。
村上RADIOの特別な音楽体験
村上さんの「一生もの」として選ばれたポール・マッカートニーとグレン・グールドの音楽は、単に耳で楽しむだけでなく、心に刻まれる特別な体験です。音楽を通じて彼が感じる繊細で豊かな感情が、この放送をより特別なものにしています。
番組概要
- 番組名: 村上RADIO~村上の一生ものレコード~
- 放送日時: 2月23日(日)19:00~19:55
- パーソナリティ: 村上春樹
- 番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
村上春樹さんが愛する音楽とともに楽しむ特別な時間、ぜひ感じてみてください。
