茂木健一郎 “人格の使い分け”に悩む相談者に脳科学の視点でアドバイス「客観的に観察してみて」のポイントをまとめてみた

2025年2月28日

茂木健一郎の脳科学的アドバイスが光る！: “人格の使い分け”に悩むリスナーへのエール

茂木健一郎と「Dream HEART」

脳科学者として名高い茂木健一郎がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」では、日本国内外で活躍するゲストたちのさまざまな“挑戦”に焦点を当てています。番組は毎週土曜日の夜10時から10時半に放送され、多くのリスナーを魅了しています。

また、TOKYO FMとJFN系列38局の音声配信プラットフォーム「AuDee（オーディー）」では、番組のスピンオフとして「茂木健一郎のポジティブ脳教室」が配信中です。このスピンオフ番組では、リスナーから寄せられた悩みに対して茂木が脳科学の視点からアドバイスを行い、「ポジティブな考え方」を分かりやすく伝授しています。

“先輩・後輩”スイッチに悩むリスナーからの声

今回の配信では「“先輩・後輩”のスイッチの切り替え」に関する相談に茂木が答えました。相談したのは社会人2年目というリスナーで、後輩ができたものの、先輩としての自分と後輩としての自分をどのように切り替えたらいいのか悩んでいるとのことでした。彼は、この2つの人格を「どちらも自分が演じているチャンネルのような感覚」で捉えており、異なるペルソナの使い分けに難しさを感じていました。

茂木健一郎の脳科学的アドバイス

このリスナーの悩みに対し、茂木はまず「社会人2年目ということは経験値がまだ少々少ない」と述べ、経験を積むことでペルソナの使い分けが自然にできるようになると激励しました。ペルソナのスイッチングは脳の尾状核が担っており、そのスイッチングのスキルは経験を通じて向上するものだと説明しました。

茂木は特に「オブザーバー（観察者）になってみること」を勧めました。先輩と後輩が同じ場にいる時に、他の人々がどのように振る舞っているのかを客観的に観察することで、自分の中に役割理解のビッグデータが蓄積されると述べ、その結果、ペルソナの切り替えが上達するとアドバイスしました。これをメタ認知能力の活用と呼び、これが自然なスイッチングを実現する鍵であるとしています。

さらに茂木は、「言葉の使い方が非常に巧みなあなたは、もっと自信を持っていい」として、言葉の力が役割を果たす際に非常に重要だとも述べました。リスナーにとって、この言葉は自信を持って前向きに取り組むための力強いメッセージとなったことでしょう。