安達祐実が語る「本当の自分」:イメージと現実の狭間で
2歳で芸能界入りし、今なお第一線で輝きを放つ女優・安達祐実(43)。NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では、吉原の女郎屋・大黒屋の女将、りつ役を見事に演じています。また、Amazonオーディブルでは出演作『霧をはらう』の朗読も担当しています。この作品を通して「霧をはらう」という言葉にかけた、安達さんのイメージと実際の自分とのギャップについてのお話を伺いました。
イメージとの戦い:安達祐実の場合
安達祐実さんは1994年のドラマ『家なき子』で一世を風靡して以来、多くの人から固定されたイメージを持たれてきました。その影響は大人になってからも続き、「生意気そう」「怖そう」といった先入観を持たれてしまうことが多かったとのことです。特に、「こんなにしゃべってくれる人だと思わなかった」という言葉を受けることも多々あり、そうした誤解を解いていく作業は子役からのイメージを払拭するための長い道のりだったようです。
変わるために:30代の挑戦
安達さんが自身の固定イメージから解放され、自分を受け入れられるようになったのは30代に入ってからだと言います。なかなか役がもらえない時期も経験し、その時期をどう乗り越えるか模索する中で、「今の自分」を知ってもらうことが重要だと気づきました。この気づきが、仕事への取り組み方を変え、役の幅を広げることにつながったと語ります。
役柄の広がりと『家なき子』の影響
30代以降、安達さんは不幸な役柄だけでなく、コメディや普通の人の役もこなせるようになり、その演技の幅を広げています。しかし、『家なき子』の影響は今も残っており、未だに多くの方に印象を持たれているようです。この作品の影響で新たな役を得るのに苦労された時期もあったと言いますが、今ではその代表作があることに感謝の気持ちを感じているそうです。
結びに
こうして、固定されたイメージと実際の自分とのギャップを乗り越えてきた安達祐実さん。役柄の幅が広がってきた今、彼女自身も心から自由になれるようになり、これからも新たな安達祐実を見せてくれることでしょう。そんな彼女の歩みをこれからも応援していきたいものです。