手配写真のあの男、桐島聡を演じた個性派、古舘寛治に聞く 映画「逃走」に込められた思い – 映画な生活 – 芸能コラム : 日刊スポーツのポイントをまとめてみた

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伝説の逃亡者:桐島聡の半生を描く

もくじ

はじめに

50年以上にわたり逃走を続けた男、桐島聡が昨年1月についにその姿を現しました。彼が実名を明かしたのは、末期がんの病床でした。3月15日に公開された映画「逃走」(監督:足立正生)は、桐島の謎に満ちた逃亡生活を描いています。この記事では、映画で桐島を演じた俳優、古舘寛治のインタビューをもとに、その背景に迫ります。

桐島聡の逃亡生活

大学生の頃、「東アジア反日武装戦線」に関与した桐島は、連続企業爆破事件で指名手配されます。顔写真は広く知られていたものの、前科がなく、慎重な行動をとっていたため、逃亡の詳細は殆ど明かされていません。桐島は解体業者を渡り歩き、「内田洋」と名乗りながら後半生を過ごしました。彼には20歳年下の恋人もおり、結婚を考えたこともあったそうです。

演じることの挑戦

古舘寛治は、桐島を演じることについて、「この題材は他の多くの俳優が断りそうです。でも監督の足立正生さんに惹かれましたし、台本も魅力的でした」と語ります。桐島を演じるにあたり、現実と監督の想像が交錯する複雑な役柄に挑戦しました。

リアルさを求めて

時には監督と対立しながらも、リアルな演技にこだわる古舘。彼は「最後に病床で寝ているシーンはリアルなはずなのに、瀕死の状態で起き上がることには疑問を感じました」と振り返ります。しかし、足立監督の意志は揺らがず、桐島の闘い続ける姿を描くことに尽力したといいます。

古舘寛治の道のり

そのクセのある演技で注目される古舘ですが、かつては険しい道を歩んできました。高校時代にはダンスに興味を持ち、やがてニューヨークで俳優学校に通います。その最中、交通事故に遭い、生死の境を彷徨いました。この経験が彼の生き方に大きな影響を与えたと言います。

帰国後のキャリア

帰国後、バイトをしながら小劇場のオーディションを受け続けた古舘。やがてCM出演を機に一躍有名になりました。「NOVA」のCMで注目を浴びた39歳の時、その姿は駅前の大きなポスターにまでなります。

終わりに

今後も精力的に活動を続ける古舘は、「人間の情けなさを描く作品に挑戦したい」と意気込みを語ります。彼が桐島聡を演じた経験を通じて、さらに深い演技へと進化することを期待したいです。

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