引用元のJ-cast様はこちらから
これまでリュックは電車内で迷惑とされ、「前抱え」がマナーとされてきました。これにより、リュックを前に抱えて持ち歩くことが一般的となり、特化した商品も発売されています。しかし、「前抱え」が必ずしも他者への配慮になっていないとの声もSNS上には見られます。前抱えをすることで、スマホ操作の際に肘が邪魔になったり、スペースを取ってしまうことから、特に通勤ラッシュ時には迷惑と感じる人も多く、適切なマナーが再考される必要があるでしょう。
リュックの「前抱え」マナー、変化の兆し
これまで、公共交通機関での手荷物マナーとして「リュックサックは前に抱える」というスタイルが推奨され、多くの人々に浸透してきました。例えば、電車内で他の乗客に迷惑をかけないための配慮として、リュックを前に抱えることが一般的になっています。しかし、最近ではこのマナーに疑問を抱く声も増えてきています。
リュックの「前抱え」が広まった経緯
リュックを背中に背負ったまま電車に乗ると、後ろの人に当たったり圧迫したりする可能性があります。日本民営鉄道協会が発表した「2024年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」でも、7位に「荷物の持ち方・置き方」がランクインし、その具体例として「鞄等を背中に背負う」が挙げられていました。このため、2018年3月には関西の鉄道事業者20社局が共同でマナーキャンペーンを展開し、リュックを前に抱えるように呼びかけました。
このキャンペーンの影響もあり、リュックを前抱えする人が増えてきました。そうした流れを受け、サンワサプライやエースなどの企業から「前持ちリュック」や「フロンパック」といった、前抱え用にデザインされたリュックが発売され、市場でもそれが一つのトレンドとなっています。
「前抱え」の課題と異なる視点
ところが、SNS上では「前抱え」に対する批判や問題提起も見られます。一部の人々は、前抱えが必ずしもマナーに適っているわけではなく、「スマホを操作したいがために肘が突き出たり、手指の動きで周囲に迷惑をかけたりする」と指摘しています。また、「前抱えは都心のラッシュ時には逆にスペースを取り、他の乗客に迷惑をかける」といった声も上がっています。
一部の意見では、特に混雑した電車内では、リュックを前に抱えることによって胸の高さに幅を取るため、乗車可能人数が減少するという指摘もなされています。
これからのリュックマナー
リュックの持ち方についての議論は今後も続くでしょう。公共交通機関を利用する際には、周囲の状況に応じて最適な方法を選択し、他の乗客に対する配慮を忘れないことが重要です。一方で、企業やデザイナーによる新たなリュックの開発は、このような課題を解決する手助けとなるでしょう。これからのリュックマナーは、社会や生活スタイルの変化に伴い、さらに多様化していくことが予想されます。
