茂木健一郎が語る「寝る前の入浴は必要か?」〜脳科学の視点からのアドバイス
茂木健一郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)では、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫ります。しかし、今回話題になったのは、そのスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」の中で紹介されたリスナーからの質問です。この番組ではリスナーからのお悩みに対して、茂木が脳科学的視点から答えて「ポジティブな考え方」を伝授しています。6月1日(土)の配信では、「就寝前の入浴」に関する質問に豆知識が飛び交いました。
リスナーからの相談:寝る前に入浴は必要か?
リスナーからの質問は以下の通りです:
「どうしても疲れてしまった夜、睡眠とお風呂またはシャワーどちらか一方を選択するとしたら、茂木さんはどちらでしょうか?いつも疲れて帰ると迷います。どうぞよろしくお願いいたします。」
茂木健一郎の回答:個別性を尊重する
茂木健一郎はこの相談に次のように回答しました:
「とてもいいご質問だと思います。世の中では、睡眠に入るときに一番いいとされていることってありますよね。たとえば、シャワーを浴びて体を綺麗にしてから寝るほうが気持ちいいとか。お風呂に入ると体温が上がりますが、その後、体温が下がるときに深く眠れるというデータもあって、そういうことを推奨されている方もいらっしゃいます。」
ここで茂木は、脳の仕組みから言えば、睡眠の重要性を強調しました。睡眠中に記憶が整理され、細胞の老廃物が除去されるため、認知症予防にもなると述べています。
しかし、茂木は一般論だけでなく、個別性を重視することも重要だと言っています:
「一方で、寝る前にお風呂に入ったほうがいいとか、シャワーを浴びたほうがいいということは、一般論としてはいいですが、個人の個性とか生活スタイルによっては、必ずしもベストでない場合もあります。」
茂木健一郎自身の習慣
茂木自身はどうしているのでしょうか?彼は次のように続けました:
「実は、私は基本的に温泉でも行かない限り夜にお風呂は入らないですし、シャワーも浴びません。朝にランニングする習慣があるので、夜はそのまま寝て、翌朝ランニング後にシャワーを浴びるというのが長年の習慣です。」
彼は自身の眠りのパターンも確立しており、たとえば寝る前にスマホを見るとよくないと言われますが、彼自身は意外と見るとのこと。スマホで落語を聞いて寝落ちするのも長年の習慣だそうです。
自分なりの方法を見つけることの重要性
茂木はリスナーに向けて、一般的に言われていることも参考になりますが、自分なりの方法を見つけることがストレスを減らすために大事だと示唆しています:
「交換神経、副交換神経の話は聞いたことがあると思いますが、副交換神経はリラックスして、ゆったりした気持ちで眠ろうかなという神経ですね。副交換神経の働きは非常に重要です。しかしながら、リスナーさんが慣れ親しんでいる方法で、自分なりにベストな方法を編み出すことが大事です。」
一般的なアドバイスに対する柔軟な姿勢
一般的に言われていることをそのまま追従するのではなく、リスナー自身のスタイルや生活環境に合った方法を見つけることが大事です。茂木はこう続けます:
「だからといって、その通りにしないといけないと考えると、かえってストレスが溜まります。何々をすべきということはないので、あくまでも参考に留めてください。」
番組情報
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎
終わりに
今回のブログでは、茂木健一郎の「ポジティブ脳教室」に寄せられたリスナーの質問に答える形で、睡眠前の入浴について脳科学の視点からアドバイスを紹介しました。一般的な推奨事項もありますが、最終的には自分に合った方法を見つけることが最も重要だという茂木のアドバイスが光りました。他人の意見を参考にしつつ、自分に合った生活習慣を見つけていくことが、健康で快適な生活を送る鍵なのです。