若手の胎動、子どもの笑顔が輝いた「ツアー・オブ・ジャパン」野島裕史＆大会組織委員会委員長・栗村修「後半4ステージ」を振り返るのポイントをまとめてみた

2024年6月29日

ツアー・オブ・ジャパン2024後半戦を振り返る：若手の台頭と子どもたちの笑顔

声優界でも屈指のサイクリスト、野島裕史がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーションツアー・オブ・ジャパン」。2024年5月に開催された日本最大の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン2024（TOJ）」特集として、第2回目の放送では大会組織委員会委員長の栗村修さんをゲストに迎え、後半の4ステージ（綿半信州飯田ステージ、富士山ステージ、市制施行70周年記念相模原ステージ、SPEEDチャンネル東京ステージ）を振り返ります。

焼肉の匂いが漂うなか、大きなドラマが！

野島：大会の後半戦を振り返るために今週も栗村修さんをお迎えしています。それでは、自己紹介をお願いします！

栗村：どうも、世界が泣いたTOJ、オジサン1週間号泣の栗村修でございます。今週もTOJの素晴らしさをお伝えするために参りました。

5月19日（日）から26日（日）までの8日間に渡り開催された「ツアー・オブ・ジャパン2024」。今回はその後半戦を振り返ります。最初の注目シーンは「第5ステージ・綿半信州飯田、焼肉の匂いを切り裂いた2世選手のとてつもない勝利」です。

栗村：今年から“綿半”の冠がついた信州飯田ステージは、焼肉の匂いがコースに漂うのが特徴です。飯田市は「人口1万人当たりの焼肉店舗数全国1位」といわれるほど焼肉が盛んで、沿道の観客が焼肉をしているのです。その中で輝いたのがニコラス・ヴィノクロフ選手でした。

彼はカザフスタンの英雄アレクサンドル・ヴィノクロフの息子で、序盤から飛び出し最終周回でもう一度アタックして勝つという見事な走りを見せました。さらにお父さんもイタリアからインスタグラムで祝福の言葉を送っていました。

脅威の激坂、チャンピオンも“マンマミーヤ！”

野島：次の注目シーンをお願いします。

栗村：「TOJのクイーンステージ、世界を驚かせた難易度！」。富士山ステージのふじあざみラインは悪名高い激坂で、平均勾配が10％を超える厳しいコースです。ここを制したのがジョバンニ・カルボーニ選手で、彼は「ジロ・デ・イタリア」の出場経験がありますが、「ふじあざみライン」の厳しさに驚いていました。終盤にはチームオーナーの片山右京さんも「マンマミーヤ！」と叫ぶほどの難易度でした。

5年ぶりにTOJキッズが復活！

野島：3つ目の注目シーンをお願いします。

栗村：「第7ステージ・相模原ステージ、子どもたちの笑顔が会場の素晴らしい雰囲気を作り出した」。以前から“TOJキッズ”という企画があり、子どもたちがレース会場で自転車の乗り方を学び、表彰台のプレゼンターを務めています。今回は5年ぶりに復活し、特に相模原ステージでは多くの観客の前で子どもたちの笑顔が輝きました。

栗村＆野島が感動した、今大会を象徴するシーンとは？

野島：最後に4つ目の注目シーンをお願いします。

栗村：「最終日、SPEEDチャンネル東京ステージ、声優界随一のサイクリストが魅せた1分逃げ」。各ステージのレース前にゲストライダーがパレード走行を行いますが、野島さんが1分先行し、その走りが観客を魅了しました。また、京都産業大学の森田叶夢選手が最終ラップで飛び出し、会場が沸いたシーンは今年の大会を象徴すると感じました。