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上司の一言が従業員のモチベーションを大きく高めることがあります。人材育成支援企業FeelWorksの前川孝雄氏が、上司力を発揮するヒントを具体例を交えて解説します。大手通信販売企業の管理職Sさんは、好調なチームを率いていましたが、ある日、コンテンツ配信担当リーダーのOさんから重大な配信問題が報告され、チーム全体が緊張感に包まれました。Sさんの冷静な対応が問われる局面となり、上司の対応がいかに重要かが強調されます。
「上司力」がチームの未来を変える:感動的エピソードの紹介
職場で上司の言葉がけがモチベーションを高める経験をしたことがある方は多いでしょう。今回は、FeelWorks代表の前川孝雄さんが「上司力」を発揮するヒントを実際のエピソードを交えながら解説します。
順風満帆のチームに激震が!
大手通信販売企業に勤めるSさん(30歳台半ば)は、顧客向けのメルマガ編集と配信を行う管理職です。彼が率いるチームは毎週定期的に配信するニュースマガジンが好評で、順調に成果を上げていました。
予測外のトラブル発生
そんな中、月曜日の朝、コンテンツ配信担当リーダーのOさんが青ざめた顔でSさんに報告があります。
Oさん:「おはようございます!ご出社早々に恐縮です。実は、たいへんな問題が発生しまして…。」
Sさん:「どうした?朝からそんなに慌てて?」
Oさん:「昨日配信予定だったニュースマガジンの送信が滞っています。」
Sさん:「えっ、何だって?会員の皆様に届いていないってこと?それって、一体どういうこと?!」
Oさん:「今原因を調べています。システム障害なのか、他に問題があったのか…。」
Oさんとのやり取りを聞いていたチーム全体は緊張で固まっています。全員が事態の深刻さを感じ取り、静まり返っています。
上司の影響力とは?
前川さんは、このエピソードを通じて「上司力」の重要性を解説します。上司の対応ひとつで、チーム全体の雰囲気や状況は大きく変わるのです。特に、予期せぬトラブル発生時に上司がどのように振る舞うかが、チームの士気と成果に直結します。
Sさんのような上司がどのように対応すれば、チームの動揺を抑え、モチベーションを維持できるか、具体的な行動を見ていきましょう。
1. 冷静な対応と迅速なフォロー
トラブル時に最も大切なのは、上司が冷静であること。慌てふためくことなく、詳細な情報を収集し、適切な指示を行うことが求められます。こうすることで、チーム全体に安心感を与えることができます。
2. 信頼の再確認と激励
また、信頼関係を再確認し、失敗を恐れず挑戦できる環境を整えることが重要です。失敗は誰にでもあるもので、それを機に学び成長する機会を提供するのが上司の役割です。
Sさん:「みんな、こういうこともあるさ。重要なのは、どう立て直すかだ。」
こういった言葉がけだけでも、メンバーの心を落ち着かせ、前向きにさせる効果があります。
3. 問題解決のためのリーダーシップ
上司が問題解決に向けて率先して動く姿勢も大事です。具体的なアクションプランを立て、その進捗状況を細かく確認しつつ、必要に応じて軌道修正を行います。
Sさん:「Oさん、システムの専門チームとも協力して原因を突き止めよう。他のメンバーは代替案を検討してくれ。」
最後に
このエピソードを通じて、上司の一言がどれだけチームの心に響き、動揺を抑える力があるかを実感できます。上司の言葉や行動は、チームの方向性を大きく左右するのです。
これからも毎日が挑戦の日々です。しかし、上司力を高め、信頼と共感を持ってチームを導くことで、どんな困難も乗り越える力を得ることができるでしょう。
いかがでしたでしょうか。これからも多くのエピソードを通じて、上司力を発揮するヒントをお伝えしていきます。次回もお楽しみに!