女子小学生に「首から水筒をかけたら危ないぞ」→防犯メールで警告　「いい人では？」の疑問に福岡県警が答えた: J-CAST ニュースのポイントをまとめてみた

2024年7月23日

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2024年7月16日、福岡県糸田町で小学生女子が「首から水筒をかけたら危ない」と男性から声をかけられた事案が発生し、防犯メールで注意喚起された。この出来事がSNSで拡散すると一部から「注意してくれたいい人」との声も上がったが、消費者庁は水筒を首からかけた状態での転倒により内臓損傷のリスクがあると警告している。福岡県警によると、男性はしつこく話しかけており、防犯メールには記載されなかったが、傘に詰まった大量のお菓子を所持していたという。

福岡県糸田町の小学生に「首から水筒をかけたら危ない」と声をかけた事案がSNSで波紋

1. 事案の詳細とは

2024年7月16日、福岡県糸田町で小学生の女子が見知らぬ男性から「首から水筒をかけたら危ない」と声をかけられる事案が発生しました。田川警察署はこの事案について防犯メールで注意喚起を行い、それが地元メディアの西日本新聞によって報じられました。このニュースがSNSで拡散されると、一部のユーザーからは男性の行動が善意であるとの声も上がりました。消費者庁もウェブサイトで、子どもが首から水筒をかける危険性について警告しています。

2. なぜ防犯メールで注意喚起されたのか

J-CASTニュースは福岡県警に詳細を取材しました。福岡県警の「ふっけい安心メール」によれば、この事案は次のように報告されています。

「7月16日午前11時40分ころ、田川郡糸田町の路上で、小学生女児らが見知らぬ男から『首から水筒をかけたら危ないぞ』などと声をかけられる事案が発生しました。男は、年齢70歳位、身長170センチメートル位のやせ型で、茶色Tシャツ、白色長ズボンを着用していました。」

また、メール内で以下の注意点が強調されています。

「こわいと思ったら大声を出す」
「防犯ブザーを使って周りに知らせる。すぐに110番通報するなど、日頃からお子さんと話し合っておきましょう」

3. 消費者庁も警告、「首から水筒」は内臓損傷のリスク

消費者庁のウェブサイトによれば、この行為には確かに危険が伴います。特に子どもが転倒しやすく、転倒した際に水筒部分が腹部に当たると内臓損傷を引き起こすリスクが高いとされています。さらにお腹周りの筋肉が弱い子どもにとって、このリスクはさらに深刻です。また、ひもが腕や首に絡まる、遊具に引っかかるといった他の危険も指摘されています。

4. なぜ男性の行動は注意喚起の対象になったのか

福岡県警生活安全総務課の担当者によれば、男性は女子小学生らに「首から水筒をかけたら危ないぞ」と声をかけた後も、しつこく話しかけたことが問題視されました。さらに、防犯メールには記載されていませんでしたが、男性は閉じた状態の傘を持ち、その中には大量のお菓子が詰め込まれていたという状況もありました。このため、男性の行動は単なる善意の注意喚起とはみなされず、防犯上の事案として報告されることとなったのです。