「やっぱり晴れがいいね」THE BACK HORN、ファンと夕焼けを目撃した日比谷野音ワンマン のポイントをまとめてみた

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THE BACK HORN「『KYO-MEIワンマンライブ』~第五回夕焼け目撃者~」開催レポート

2024年7月28日、東京の日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でTHE BACK HORNの「『KYO-MEIワンマンライブ』~第五回夕焼け目撃者~」が開催されました。本記事では、そのライブの詳細な模様をお届けいたします。


もくじ

3度目の正直で晴れに

これまでの「夕焼け目撃者」の過去2回は荒天に見舞われ、ファンの間では“伝説の野音”として語り継がれてきました。第5回となる今回も降水確率は40~50%と予断を許さない状況でしたが、開演時刻には薄い雲がかかるほどの夏空が広がっていました。ボーカルの山田将司も「雨降ってないな」と確認してからライブがスタートしました。夏らしいレゲエ調の「甦る陽」でゆったりと口火を切った彼らは、ギタリスト菅波栄純の瑞々しいギターサウンドが夏らしさを感じさせる「光の結晶」で一気にギアを上げました。続く「希望を鳴らせ」ではドラムの松田晋二が刻むタイトなビートの上で、観客の「希望を鳴らせ」の合唱が響き渡りました。

MCで松田は「過去2回がけっこうな雨で、それはそれで伝説になったけど、やっぱり野音は晴れがいいですね。3度目の正直ということで、神様も晴れにしてくれたんじゃないかと」と満面の笑みを見せました。「26年目、今日しかないセットリストを持ってきたので、蝉のサラウンドに包まれながらTHE BACK HORNを鳴らしていきたいと思います!」と語ってから始まったのは「8月の秘密」でした。この曲では「せみの声が えいえん鳴り止まない」という歌詞の通り、会場付近から降り注ぐ蝉時雨も楽曲の一部かのような演出で観客を魅了しました。


新曲2曲を含む濃密な展開

ライブ中盤はTHE BACK HORNのダークサイドとも言うべき楽曲が集中して演奏されました。4人はまず、3月の神奈川県パシフィコ横浜 国立大ホール公演での記憶も新しい「コワレモノ」で「神様だらけの」「スナック」のコール&レスポンスを繰り広げました。続いて7月31日にリリースされる新曲「ジャンクワーカー」を初披露。THE BACK HORNは7月から10月にかけて“光と影”をコンセプトにしたシングルを4作品発表することをアナウンスしており、「ジャンクワーカー」は“影”を描いた2曲目にあたります。このお経のようなラップとグランジサウンドを行き来する新軸の楽曲で観客を圧倒。一方、7月頭にリリースされた“影”がテーマの第1弾楽曲「修羅場」では、すでに多くのオーディエンスが完璧にクラップでバンドと一緒に曲を盛り上げました。この濃密すぎるブロックはバンドの初期を代表する“カオス曲”「墓石フィーバー」で締めくくられました。

山田もエレキギターを奏でながら厚みのあるサウンドで「夢の花」「夢路」を届けた後は「夏草の揺れる丘」へ。この頃にはちょうど日の入り時刻になっており、ステージがオレンジの照明で照らされ、まるで夕焼け空のような景色が広がっていました。曲が終わると山田は空を見上げ、「(ビルで見えにくいけど)空がオレンジになってるね。これは夕焼けを目撃できていると言えるんじゃないかな」とファンに語りかけました。


光が当たるからこそできる影を歌う

その後、ライブは「ブラックホールバースデイ」でラストスパートに突入。松田がタムを多用した土着的なリズムを刻み、菅波のノイジーなギターとベースの岡峰光舟のスペーシーな音色が観客をディープな世界へと引きずり込みました。ライブのセットリストに組み込まれるのは珍しい「真夜中のライオン」では山田の雄叫びのようなロングシャウトが響き、「シンフォニア」では盤石のアンサンブルで客席のクラップとオイコールを誘発しました。そして岡峰の幻想的なベースから「太陽の花」がドロップされ、場内の熱気は最高潮に達しました。

ひと息ついた山田は、コンセプトシングルについて以下のように語り出しました。「“光と闇”ではなく“光と影”にした理由は、闇は自分の中で自然にできてしまうものだけど、影は光が当たるからできるもの。闇に飲まれるのではなく、光が当たるからこそできる影を歌うのがTHE BACK HORNというバンドだと感じている」とその意図を説明し、本編最後に届けられたのは2022年発売のアルバム「アントロギア」のラストを飾る「JOY」でした。コロナ禍を経てバンドが“生きる喜び”を歌った賛歌で、コンセプトシングルには含まれないものの、まさに“光”のような楽曲です。日が落ち、暗くなった会場でステージから発せられるまばゆい光が1人ひとりの顔を照らし、荘厳な景色が広がりました。


アンコールと今後の展望

アンコールでは松田が「第6回もやりたいですね」と期待感を抱かせ、2025年初頭に全国3カ所で自主企画「マニアックヘブン」を開催することを発表しました。「26年目もガンガン行きます!」と力強く宣言し、最後に「コバルトブルー」「刃」などアグレッシブなナンバーを叩き込み、大盛り上がりの中でライブの幕を閉じました。


セットリスト

「THE BACK HORN『KYO-MEIワンマンライブ』~第五回夕焼け目撃者~」2024年7月28日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)

  1. 甦る陽
  2. 光の結晶
  3. 希望を鳴らせ
  4. 8月の秘密
  5. 深海魚
  6. 生命線
  7. コワレモノ
  8. ジャンクワーカー
  9. がんじがらめ
  10. 修羅場
  11. 墓石フィーバー
  12. 夢の花
  13. 夢路
  14. 夏草の揺れる丘
  15. ブラックホールバースデイ
  16. 真夜中のライオン
  17. シンフォニア
  18. 太陽の花
  19. JOY
    <アンコール>
  20. ヘッドフォンチルドレン
  21. コバルトブルー

ライブ情報

マニアックヘブン vol.16

2025年1月10日(金)神奈川県 CLUB CITTA’
2025年1月19日(日)宮城県 Rensa
2025年1月26日(日)福岡県 DRUM Be-1

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