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2024年10月1日に東京医科歯科大学と統合して「東京科学大学」となった旧・東京工業大学のキャンパスに「工業之墓」と書かれた墓が出現し、SNSで話題になりました。この手作りの「墓」にはロウソクの形をしたライトが置かれ、酒やエナジードリンクもお供えされました。製作者は不明で、大学の広報担当者によると、無許可で設置されたため1日の午前中に撤去されたとのことです。「東京工業大学」が亡くなることへの無念さを表現したものと推測されています。
東京工業大学から東京科学大学へ:謎の「工業之墓」が出現
はじめに
2024年10月1日、東京医科歯科大学との統合を経て「東京科学大学」と改称された旧・東京工業大学(通称・東工大)。その大岡山キャンパス内(東京都目黒区)で、「工業之墓」と題された謎の「墓」が突如登場しました。9月30日の夜から10月1日にかけて、これに関する複数の写真がSNSプラットフォームXに投稿され、大いに話題を呼びました。
「工業之墓」の詳細
この「工業之墓」は手作りと思われ、ロウソク型のライトが両脇に設置されています。新しい大学名には「東京」が残るものの、「工業」は消えることから、「工業之墓」という名称がつけられたと推測されています。製作者は特定されていないものの、この「墓」には酒やエナジードリンクなどが「お供え物」として供えられ、これもまたSNS上で広く共有されました。
大学院卒業生の視点
画像を投稿した東工大大学院卒業生によれば、「工業之墓」は図書館2Fのエントランス付近に建立されたとのことです。その卒業生は「クオリティに感動しました」と語り、「『東京工業大学』を亡くす無念さを少しは晴らしてくれた」とその感想を述べるとともに、「供え物でもしてくれば良かった」と冗談交じりに胸中を明かしました。
東京科学大学の対応
この「墓」の存在について東京科学大学に取材を申し込んだ結果、広報担当者は「無許可で設置されていたため、10月1日の午前中に職員によって撤去されました」との回答を得ました。
結び
改称と統合という大きな変革の中で、「工業之墓」というユーモラスかつ象徴的な出来事が、人々の関心を集めました。東京科学大学の新たなスタートを迎えたことで、新旧の思いが交錯した瞬間をこのような形で感じることができたのかもしれません。将来に向けた新しい一歩に対する期待が膨らむ中、旧称への名残惜しさもまた、多くの人々の心に残り続けるでしょう。