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TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、ミュージシャンの奥田民生さんと、タレントの渡辺満里奈さん。同じ事務所に所属するお2人が、お互いの“マイペースさ”について語り合いました。
◆ソロ30周年、奥田が当時の心境を吐露
渡辺:ソロデビューしたときって、「ソロでも出してみたいな」という感じだった?
奥田:いや、バンドはなくなったんだけど、何かはやらなきゃいけないから。またバンドを作るのも大変じゃないですか。
渡辺:じゃあ、なんとなく「ソロでやりたい!」みたいなのじゃなくて、「バンドがなくなっちゃったから、やろうかな」みたいな?
奥田:ユニコーンがあって、1人でやったりするっていうのはちょっとあったし、全然いいんですよ。ただ、(ユニコーンが解散して)なくなったから「やらなきゃいけない状態」になったんで……。
渡辺:そんな感じなんだ(笑)。
奥田:そんな感じよ。だから不安っていいますか、何て言いますか「給料が下がるな」とかね(笑)。
渡辺:民生くんが、そんな心配するの!?
奥田:心配じゃないんだけど、わからないじゃない。
渡辺:漠然とした不安、みたいな?
奥田:そうそう、どうなるか全然わからない。でもやることはあったし、曲を作ったりするモチベーションみたいなものもありましたし。なので、それが続いているだけなんです。
渡辺:へぇ~。そして、30周年。
奥田:途中、(ユニコーンが)復活しましたしね。なんだかんだ、やることは一緒なんですけど。
◆奥田民生は“王道”を行っていない?
奥田:僕はよくマイペースだとか言われますけど、渡辺さんのほうが絶対にマイペースでしょ。
渡辺:うーん……そうかなぁ? 私はマイペースだけど、民生くんみたいな日本を代表するアーティストが、ずーっと自然体とかマイペースでいられるのはやっぱりすごいなって思うんですよ。それで、数々の名曲を生み出しているし。
奥田:そうですか(笑)?
渡辺:褒めているように聞こえないかもしれないけど(笑)。でも、それでそういうスタンスでできる人。派手でもないし……。
奥田:過度の期待をされたりして、プレッシャーになるのっていやじゃないですか。だから、そういうのを避けているんだよね(笑)。
渡辺:若いときはね、民生くんってすごく王道で、“サッカー部の明るい先輩”みたいに思っていたんだけど、いま話を聞いていたら全然違ったんだなって(笑)。
奥田:違うよ~。小学校のときとかも全然モテるタイプではなかった。そういう人がいて、その横の斜めぐらいにいる感じなんですよ。
渡辺:そうなんだ。
奥田:それなのに、いつの間にかボーカルで真ん中に立たなきゃいけなくなって困ったなっていうか。「別にそれを望んでいたわけじゃないんだけどな」っていうところがあった。
渡辺:立つべくして立っているのかと思った。いつまでも「何となく居心地が悪いな」みたいな感じ?
奥田:そう、悪いんだよ。俺のライブ、知ってる? 俺、真ん中じゃないの(笑)。ソロのバンドのライブは(センターの)ちょっと横にいるんですよ。
渡辺:あ~そんな感じがする。「俺を見てくれ!」って感じでは……。
奥田:ないのよ!
渡辺:あはは(笑)。
奥田:何なら見なくてもいい(笑)。うつむいていてほしいぐらいだもんね。だから、昔からずっと「そんなに期待しないでください」みたいなのがあるんですよ。
渡辺:シャイだとは思っていたけど、そういうふうに思っているなんて全然知らなかった。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜25:00~26:00
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/