平祐奈が語る『おむすび』出演の喜びと感じた朝ドラの影響力
現在放送中のNHK連続テレビ小説『おむすび』で“カスミン”こと湯上佳純役として注目を集める平祐奈さん。彼女の主演映画『ネムルバカ』も3月20日に公開予定で、さらなる活躍が期待されます。3月1日には「第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER」(TGC)でモデルとしてランウェイを歩くことが決定している平さんにインタビューし、『おむすび』出演の感想を伺いました。
朝ドラ初出演で「改めて感じた朝ドラのすごさ」
平さんは『おむすび』でヒロイン・結(橋本環奈さん)の神戸栄養専門学校での同級生、湯上佳純役を演じました。彼女はこの初めての朝ドラ出演について、「ずっと目標にしていた朝ドラだったのでうれしかったです」と喜びを語ります。さらに、出身が兵庫であることから、役柄も同じく兵庫出身ということで、関西弁で演じることができたことを嬉しく思っているそうです。「お店に入ったり、街を歩いていると“カスミン”と呼んでくださる方が多くて、朝ドラの影響力を改めて感じました」と、熱心な視聴者の存在を実感したと言います。
SNSでも反響があった平さんですが、実際に街中で声をかけられることも多く、どちらも非常に嬉しい経験だったようです。普段は関西弁をあまり使わないと語る平さんですが、兄弟や関西の方と言葉を交わすときにはすぐに関西弁に戻るとのことでした。
関西弁についても、「耳馴染みはあってしゃべりやすかったんですが、コテコテの関西弁だったので方言指導の先生に何度も修正されました」と振り返りながら、役作りへの苦労を吐露します。
被災地のシーンで感じた「リアルさ」と演技への思い
『おむすび』の中では阪神・淡路大震災や東日本大震災をテーマにしたシーンも描かれています。平さん自身は震災を経験していませんが、家族や親戚から当時の話を聞いていたこともあり、被災地のシーンでは「すごくリアルに感じてしまって、現場に入るとぐっとくる感じがありました」と語ります。しかし「勇気づけに行っている立場だからこそ、うじうじしちゃいけないなと思い、必死にこらえて演じました」とその思いを胸に挑んだそうです。
また、被災地で支援栄養士として活動する過程でたくましく成長していく佳純の姿も話題になりました。「順番通りに撮影しない中で自分で前後の感情を想像しながら演じるのは難しかったですが、いい訓練をさせてもらったなと思います」と、成長を感じたといいます。
地震や震災に対する家族の経験とエンタメを通じた使命感
平さんの家族も阪神・淡路大震災を経験しており、その際の話を色々と聞いたとのこと。「震源地からは離れていましたが、揺れがすごかったと話していました」と当時の状況を振り返ります。また、一部の親戚には大きな怪我を負った人もいるとのことで、その経験が平さんの演技に対するスタンスにも影響を与えている様子です。
2019年に放送されたドラマ『女川 いのちの坂道』でも震災をテーマにした作品に出演した平さんは、「エンタメを通して震災を伝え継ぐことは非常に難しいけれど、多くの機会をいただけることがもしかしたら自分の使命だと思っています」と語ります。世の中でいつ何が起こるかわからないからこそ、「ちゃんと自分も備えつつ、丁寧に向き合っていけたら」と今後への思いも述べました。
プロフィールと今後の予定
1998年11月12日生まれの平祐奈さんは兵庫県出身で、映画『奇跡』(2011年)で女優デビュー。その後も数々の作品で主演を務め、近年では話題作『恋は光』(2022年)や『からかい上手の高木さん』(2024年)に加え、舞台『奇跡の人』(2022年)にも出演しています。主演映画『ネムルバカ』が3月20日に公開される予定で、さらなる活躍が期待されます。
また、「第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER」では、3月1日に国立代々木競技場 第一体育館でモデルとしてランウェイを歩くことが決定しており、多方面での活動が楽しみです。
これからも女優としての成長を続ける平祐奈さんの活躍に目が離せません。