藤ヶ谷太輔が語る『幸せカナコの殺し屋生活』の裏側
藤ヶ谷太輔はKis-My-Ft2のメンバーであり、俳優としても多くのドラマや映画に出演しています。今回はDMM TVオリジナルドラマ『幸せカナコの殺し屋生活』について、彼にインタビューを行い、役作りやアクションシーンの裏話、共演したのんさんについて伺いました。
桜井役の裏に潜む思い
『幸せカナコの殺し屋生活』は、若林稔弥氏の4コママンガを実写化した作品です。ブラック企業のOLから殺し屋へと転職した主人公・西野カナコが成長するブラックコメディで、藤ヶ谷さんは不愛想な殺し屋・桜井を演じました。「ほぼ『殺すぞ』だけのセリフをどう演じるか」という問いに対し、藤ヶ谷さんは「ただ立っているだけで、何かが起こりそうな空気感を出すことを意識しました」と語ります。セリフが少ないからこそ、視聴者に桜井の感情を感じてもらえるように演技したとのことです。
短いセリフに込められた緊張感
セリフに頼らずに演技をするというのは、藤ヶ谷さんにとって新たな挑戦でした。「ただ立っているだけだけど、何かを伝えようとするのは本当に大変で、その分面白かった」と振り返ります。監督と相談しながら、敢えてセリフを少なくすることで、キャラクターの面白さを引き出しています。「しゃべらなければしゃべらないほど、面白いキャラクターとして存在感を保つ」という難しさについても触れました。
のんさんとのコラボレーション
共演者ののんさんからも、「『殺すぞ』や無言で感情を表現する藤ヶ谷さんの演技は素晴らしい」と絶賛されています。藤ヶ谷さんは、セリフがないことで他のセリフをしっかりと覚え、聞く必要があり、常に緊張感を持って撮影に臨んでいたと語ります。このような取り組みが、作品に新たな化学変化をもたらしました。
アクションシーンの制作秘話
藤ヶ谷さんは、アクションシーンについても話を伺いました。「アクションは個人の頑張りではなく、チームで作り上げるものだと感じました」とのこと。例えば、投げ技一つとっても相手のリアクションにより彼の力強さが際立ちます。お互いに怪我をしないようにしつつ、リアクションとの連携が重要だと感じたそうです。
キレのあるアクションの裏で
ドラマの第1話から見せ場があり、カナコがしゃべったり消えたりする背景でアクションが展開されるので、藤ヶ谷さんの見事なパフォーマンスが際立ちます。藤ヶ谷さんはアクションの練習を数か月間行い、基礎練習から殺陣のステップへと進みました。アクションにおいては、のんさんが演じるカナコとのバディ感をしっかりと作ることが目標であったと振り返ります。
チームワークがアクションを支える
Kis-My-Ft2のパフォーマンスと殺陣の動きは異なるため、藤ヶ谷さんはアクションチームとの協力を通じて、新たなチャレンジに挑みました。「踊りの体幹の使い方とは異なり、より大きな動きを意識しなければいけない」と語り、その過程でも多くを学んだようです。緊張感あるアクションシーンをチームで作り上げたという実感を強く持っているようでした。
本記事を通じて、藤ヶ谷太輔が役作りやアクションに挑む姿勢、共演者やスタッフとの連携の重要さを実感したことが伺えます。『幸せカナコの殺し屋生活』は藤ヶ谷さんの新たな一面を垣間見ることのできる作品となっています。