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宮崎産業経営大学で、結婚した教員夫婦の妻が大学から雇い止めを通告され、不当として大学を提訴しました。大学は「小規模大学のため夫婦共稼ぎはご遠慮いただく」という不文律を理由にしていますが、SNSでは疑問の声が広がっています。この不文律の存在や目的について大学側は明らかにせず、代理人弁護士は裁判で証拠として示すとしています。大学は夫婦に対し、秩序を乱したとして懲戒処分を下しており、その対応にも批判が寄せられています。
夫婦の雇い止め問題:宮崎産業経営大学の不文律を巡る訴訟
宮崎県の私立大学である宮崎産業経営大学で、夫婦で教員を務めている妻が大学から雇い止めを告げられたことが問題になっています。この問題を受け、妻は大学に対して訴訟を起こしました。大学側は、小規模大学であるために「夫婦共稼ぎはご遠慮いただく」という不文律があることを主張しています。しかし、このような主張に対して、SNSでは疑問の声が広がっています。
不文律の存在と背景
大学の代理人弁護士は、「不文律の存在については裁判の場で明らかにしていきたい」として、現段階での詳しいコメントを控えています。この不文律がなぜ存在し、どのような背景で生まれたのかについて、現時点で明確な回答は得られていません。
記者会見で語られた夫婦の主張
訴訟を起こしたのは、法学部の教授と准教授を務めていた夫婦です。彼らは、結婚を大学に報告した直後に、准教授の妻が雇い止めを告知されたと述べています。これに対し、夫婦が異議を申し立てた結果、大学側から2人に対して戒告の懲戒処分が下されました。その際、大学側の文書には「小規模大学のため夫婦共稼ぎはご遠慮いただく」という注釈が加えられていたとされています。
SNSでの反応と批判
この出来事に対し、多くの人々がSNSで意見を述べています。エッセイストの藤井セイラさんは、「ありえない。結婚で懲戒処分」とコメント。また、「現代の大学でそんなことある?」や「いくらなんでもこれはひどい」と大学の対応に対して批判的な意見が相次ぎました。特に、「夫婦共稼ぎはご遠慮いただく」との不文律に対して、「不文律なんて何時代の話なのか」と疑問を呈する声が多く上がっています。
大学側の立場と次の展開
大学側は、今回の件を「秩序・規律を乱した重大な規律違反」として捉えており、争う姿勢を見せています。しかし、不文律の存在やその意図についての詳細な説明は、裁判を通して示されることになるようです。代理人弁護士からの回答はまだ得られていないため、今後の裁判の進展が注目されます。
— 今回の事例は、労働環境における不文律の存在とその正当性が問われる重要なケースです。大学という教育機関での雇用方針が、社会通念とどのように合致しているのかが、今後の焦点となるでしょう。