KREVAが語る──アルバム『Project K』とデジタルシングル「No Limit」の裏側
はじめに
3月1日(土)のTOKYO FMの生放送ラジオ番組「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」に、ヒップホップアーティストのKREVAが登場しました。この日、番組のパーソナリティであるジョージ・ウィリアムズと安田レイの進行のもと、KREVAは自身の最新アルバム『Project K』と1月24日(金)にリリースされたデジタルシングル「No Limit」について語りました。
「No Limit」に込めた想い
シングルに対するアプローチ
KREVAのデジタルシングル「No Limit」は、フルサイズでなんと1分50秒という短さです。そんな短い中にどのような想いが込められているのでしょうか。KREVAはまず、この曲の短さに驚いたといいます。「意図的に短くしようと思っていなかったし、自分の中ではやり切った感じがあったので、時間を正確に知るまではこんなに短いとは思っていなかった」と語りました。
創造性に対する無限の追求
曲のタイトル「No Limit」が示す通り、このシングルにはKREVAのクリエイティビティに対する強い想いが込められています。「俺のクリエイティビティにはリミットなんてないんだ!」と彼は強調します。過去には「ラッパーはこういうことを言わなきゃいけない」「こういうことを歌いたいなら、こんな雰囲気のトラックになるよね」といった固定観念に縛られていたと感じた時期があったそうです。しかし、「No Limit」を制作する過程でその制約から解放され、“これだよ!”と感じたそうです。
瞬間と偶然の産物
この曲の制作プロセスは非常に偶然的なものでした。KREVAはレコードを整理している時期に、過去に通った音楽の歴史を振り返りながら新たな刺激を得ていました。その中で、想像以上に90年代のヒップホップに寄った楽曲が増えていたといいます。そんな中、長らく使っていなかった機材から生まれた音を使って、「No Limit」のトラックを発見したのです。「この衝動をぶつけるように歌詞も一気に書き上げてできた」とKREVAは創作過程を振り返ります。
1曲入魂で作ったアルバム『Project K』
作品に込めた思い
「No Limit」が1曲目に収録されているKREVAの10枚目のアルバム『Project K』。このアルバムの制作にはどのような思いがあったのでしょうか。「自分の感覚では、とにかく“1曲入魂”」とKREVAは語ります。アルバム全体を見て作るのではなく、一曲一曲に対して「この1曲を作って音楽キャリアが終わるとしても、お前は後悔しないか?」という問いを自身に投げかけながら制作していたといいます。
制作当時の背景
アルバム制作期間中、KREVAは困難な状況に直面していました。「母が癌で闘病生活を送っていたり、自分は独立して不安があったり」と、さまざまな私的な困難が彼を取り巻いていました。しかし、そのような状況を乗り越えていくために、音楽と向き合うことがひとつの手段だったとKREVAは語ります。「とにかく1曲入魂で“次はないぞ!”くらいのつもりでやりました」という言葉には、彼の音楽に対する真摯な姿勢が表れています。
終わりに
KREVAがラジオ番組で語った内容からは、彼のクリエイティビティに対する情熱と、制作に対する深い思いが伝わってきます。アルバム『Project K』、そしてデジタルシングル「No Limit」は、彼の音楽に対する新たな挑戦と無限の可能性を表す作品となっています。今後もKREVAがどのように音楽シーンをリードしていくのか、その動向から目が離せません。
