宮下遊　seeeeecun＆かいりきベアとの共演も、約2年振りの単独公演・KT Zepp Yokohama公演をレポート | Musicmanのポイントをまとめてみた

2024年7月7日

宮下遊ワンマンライブ2024-白紙- レビュー

6月29日（土）、KT Zepp Yokohamaにて宮下遊の約2年ぶりとなる単独公演『宮下遊ワンマンライブ2024-白紙-』が開催されました。特別ゲストとしてseeeeecunとかいりきベアが出演し、熱狂的なパフォーマンスで観客を魅了しました。

開幕

ライブは不気味で美しいSEと青い照明が薄暗いステージを包む中、サポートメンバーに続いて宮下が登場。ピアノの儚げな旋律が響き渡る中、宮下が「セクト」を歌い始めると、会場中から大きな歓声が上がりました。ダウナーでありながらもグルーヴィーなサウンドに合わせて、宮下は巧みに低音と高音を切り替えながら感情豊かに歌い上げました。

一気に盛り上がる

「グレイン」や「踊ろうや」といったアッパーな楽曲が立て続けに披露され、観客の熱気も次第に高まっていきます。曲を終えた宮下は「最初から飛ばしたね！」と軽快なトークで会場を和ませます。

セットリストの魅力

この日のセットリストは、昨年12月に発表された5thアルバム『白雨の下』の楽曲を中心に、過去の人気曲も織り交ぜた内容でした。特に「愛して愛して愛して」は冒頭のオルゴールイントロで大歓声を受け、サビ前半での狂気的な咆哮や後半の圧巻のファルセットが印象的でした。

かいりきベアとの共演

再びステージが盛り上がったのは、かいりきベアの登場時でした。彼とは2ndアルバム『青に歩く』からの長い付き合いがあり、今回も共演で特別なパフォーマンスを披露。「病み垢ステロイド」「エンドゲエム」と続けて、かいりきベアのステージングが目を引きました。

クールダウンと新たな魅力

かいりきベアが退場した後、宮下は「ゆったり楽しんで」と告げ、「紫刻」「ブラックローズ」「御涙頂戴」など、彼の繊細な歌声が響き渡る楽曲で会場を包みました。

seeeeecunの登場

2人目のゲスト、seeeeecunが登場し、会場はさらにヒートアップ。彼らはユニット・Doctrine Doctrineとしても活動しており、息の合ったトークとともに「狂おうぜ」「ヌギレヌ」「ローファイ・タイムズ」を熱演しました。特に「狂おうぜ」では宮下の力強いボーカルとseeeeecunのギターが見事に融合し、観客を引き込みました。

後半戦からエンディングへ

ゲストパフォーマンスの後、ライブは「ヲズワルド」で再びヒートアップ。宮下は難易度の高いメロディを優雅に歌い上げ、観客を驚愕させました。「-[REJOICE]-」のパフォーマンスも見事で、メランコリックな雰囲気が会場を包みました。そして、ライブ本編のラストを飾ったのは「デウスエクスマキナ」。サイバーパンクテイストのこの曲は、照明の明滅と相まって凄まじい迫力を生み出しました。